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高い目標数字のリスク
2015年03月27日

ちらほらと桜が咲き始め、あと数日で3月も終わり多くの企業が年度末を迎える。来期の計画も既にできあがっている頃だろう。

企業は常に成長を追及するものだ。
しかし企業の成長目標はあまり高く設定せずに、背伸びすると手が届く程度の方が良いと思う。高い数字を掲げる企業は多いが、急な企業成長はリスクを伴う。

急成長すると社員も在庫も一気に増やさなければならない。新たに加わった社員は直ぐに戦力として能力を求められるが、そんな力は到底持ち合わせていない。また在庫も拡大させることになるので、大量の消費期限が付きまとう。
その急成長を維持、拡大することができなくなれば、社員をリストラしなければならないし、在庫も何らかの形で処分しなければならない。
だから社員も商品も丁寧に確実に育てることのできる余裕のある成長目標にするべきではないだろうか。

今年、多くの大企業が賃金のベースアップを行い、株主にも増配などで還元している。企業が社員や株主に還元することは素晴しいことだが、その見返りにと、あまりにも高い目標を掲げると、その皺寄せが必ず企業の内部に蓄積されてしまう。高すぎる目標数字を掲げることのリスクも理解する必要がある。

確実に一歩一歩足場を固めて、堅実に成長することが大切だ。
今年も桜の花は確実に満開となり、多くの人を魅了させるだろう。

written by マックス


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