日本の輸出企業の業績回復は本来の実力ではなく、為替変動によるところが大きい。逆に輸入企業は円安が進み多くの商品価格が上昇している。特に食品や石油などの価格上昇は生活者の暮らしを直撃することになる。
毎年、この時期になると冬のボーナス商戦に向けて、多くの企業がTVのスポットCM枠の確保に動く。通常であれば、この時期には11月半ば以降のTVのスポットCM枠は完売してしまう。企業がCM枠確保に動くのは消費者の財布の中身が目当てだ。しかし今年はTVのスポットCM枠が未だ残っているという。広告業界は景況感を敏感に感じる業界で、企業の業績が下がると真っ先に広告費が見直される。
今の実体経済は政府や日銀の発表とはかなりギャップがあるようだ。もう2ヶ月もすると冬のボーナス商戦、それにクリスマス商戦の真只中だ。
早いな、クリスマスか…。そう思うと、ふと子供の頃のクリスマスの夜が蘇った。
僕の親は共働きで共に夜勤が多かった。クリスマスの夜に眠った子供の枕元にプレゼントを置くことができなかったのだろう。そして翌朝、目が覚めた子供の喜ぶ顔を真っ先に見ることができなかったのだろう。そこで頭を抱えた両親は秘策に出た。
毎年、クリスマスの夕飯を食べ終わると母がこう切り出してくる。
「あら、今、鈴の音が聞こえんやった?トナカイの鈴の音やないと?」
当然、僕と妹には全く聴こえない。
「…。聞こえんやったよ」
そうすると母は
「そんなことないよ!トナカイに乗ってサンタさんが来たとよ。二人で玄関見てこんね!」
そして玄関に行って見ると、僕と妹のプレゼントが置かれている。
「うわー!!!」
毎年、クリスマスはこのような楽しいやり取りが繰り返されていた。
しかし子供は毎年成長していく。そして僕は母のある行動に気付くようになった。母が「トナカイの鈴の音が聞こえんやった?」と、切り出す前に必ずトイレに立つのだ。僕は妙にその母の行動に違和感を持った。両親の考えた秘策は子供の成長を加味したものではなかった。
そして、その翌年から僕らの周りからサンタはいなくなった…。
ちなみにその夜、母から叱られた。妹はまだ小学校低学年だったのでサンタさんがいる夢を少しでも長く抱かせておきたかったからだ。
秋以降の景気動向、それに今年の冬のボーナスが気になる。
子供たちがサンタさんにお願いしたプレゼントが、クリスマスの夜に届けば良いのだが。
written by ダニエル