運と第六感
2014年08月22日
広島の安佐地区で土砂災害が起き多くの方が犠牲になった。学生の頃の友人がそこで暮らしているので心配で連絡を取ってみた。災害は彼の自宅の近くで起こったようだが、彼は無事だったので安心した。
深夜未明の突然の土砂災害。まさに寝耳に水。
テレビのある報道番組で、現地に入ったレポーターが生死を分けたものは「運」としか考えられないと、伝えていた。生死を分ける境界では「運」が全てを左右させるのだろうか。
祖父が生きている頃にこんな話を聞いた。祖父は先の大戦末期にロシアの戦闘機から機銃掃射を受けたことがある。急いで戦友と二人で並走しながら逃げたそうだ。背後から戦闘機の機銃から発射された弾丸が、激しく砂埃を上げながら、猛スピードで追いかけてくる。追いつかれると思った瞬間、祖父と戦友は、其々、左右別々の草むらに飛び込んだ。戦闘機は戦友の飛び込んだ方に旋回し爆弾を投下した後、その場を去った。そしてその戦友は爆死したそうだ。
「もし、その戦友の走った側を俺が走り、その草むらに飛び込んでいたら、お前はこの世に生まれていなかった。あれは運としかいいようが無い。」祖父は僕にそう言った。
「第六感。シックスセンス。」
過去の経験や知識が多ければ多いほど、第六感は養われると聞いたことがある。失敗も成功も多く経験をしていると、脳の中で過去の経験した記憶を照合し、第六感が強く働くそうだ。そしてリスクを回避したり、より良い結果を生み出したりすることになるそうだ。
ひょっとすると第六感を高めることで運を強くすることができるのかもしれない。だとすると、多くの経験や体験する必要がある。
広島の安佐地区の土砂災害。
異常なほどの豪雨で身の危険を感じ、事前に自主避難して助かった方もいる。
written by ベルハルト