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打ち出の小槌
2014年02月21日

ある会社からメールで広告提案の依頼があった。一先ずうちの若いスタッフに訪問させた。
紹介者もいないので、どのように当社を知ったのかうちの若いスタッフが尋ねてみると、インターネットで探したそうである。
「…」
若いスタッフの持ち帰った話は有効なメディア展開を提案して欲しいとのことだった。先方は広告以前に首を傾げるところがあったので、再度ヒアリングを行い、その業界での初歩的な運営展開を提案することにした。

先方に若いスタッフが提案に行くと、全く感謝のかけらも無く、他社の成功事例を元に実際のクリエイティブでどのくらいのレスポンスがあったのか、クリエイティブとレスポンスの数字を出して再提案して欲しいと言われたそうだ。

「出せるわけないだろ!」

大切なお得意の事例や、その時の数字を教えることなんかできるわけがない。無茶な相談をする会社もあるもんだと呆れてしまった。結局、若いスタッフに守秘義務があるのでと、先方に丁重にお断りを入れさせた。

打ち出の小槌を多くの企業が探している。しかし、そんな物はあるわけが無い。成長している企業は常に変化する時代の中でTry and errorを繰り返し、独自に打ち出の小槌を開発するための努力を重ねている。そして、その企業と一緒に我々も一丸となってチャレンジしている。その中で見つけたヒントや答えを易々と教えることはできるわけがない。

今後、メールでの仕事の依頼は基本的に受け付けないことにした。
こちらの時間が無駄になる。

「打ち出の小槌はありません!!」

written by モンコ


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