シンプルメッセージ
2014年01月17日
「2020年までに、新しいボルボ車において、交通事故による死亡者や重傷者をゼロにする。これは何よりも安全性を最重視してきたボルボの挑戦であり、果たすべき使命です。」
車メーカーのボルボが掲げる目標で「VISION 2020」と謳っている。
この目標の中で「ゼロにする」と言い切っている。また自ら期限を切っている。語尾を濁さずに言い切ることは、企業メッセージとしてかなり強いものだ。この目標は社内外に同じベクトルで発信することができる。社内ではこのメッセージによって研究や開発に更に力を注ぎ、社員の尻を叩ける。また社外では「世界で唯一安全な車はボルボだ!」と、企業ブランドの構築できるわけだ。
広告でコミュニケーションという言葉が良く使われるが、消費者は多くの企業とコミュニケーションを望んでいるのだろうか…。実際、僕は望んでいない。良い商品やサービスだけと繋がっていればいいし、その先の企業とのコミュニケーションを望んでいない。
多くの広告会社やクライアントが複雑な思考で広告を考えている。もっとシンプルに考えるべきだと思う。
社会ニーズにしっかり応え、社会性のある強力なメッセージを発信し、強い意志を持ってそのメッセージを実現させる。それがブランドを構築する上でもっとも近道ではないだろうか。
多くのステークホルダーが企業を取り巻き、その企業の思考はぶれていく。
しかし答えはシンプルなものなのだろう。
written by マックス