今ではポイントカードはありとあらゆる店舗で発行されている。消費者の中には財布にポイントカードが入りきれず、ポイントカード専用のポーチまで持っている人までいる。
そもそもポイントカードの目的は顧客の囲い込み。しかしポイントカードが世に溢れる中、顧客の囲い込みはできるのだろうか? 競合が比較的少ない場合は有効だと思うが、日用品などを取り扱う小売店などは価格競争が激しいうえ、更にポイントを消費者に還元すると、薄い利益がますます薄くなってしまう。結局自分の首を締めている気がする。
ところで僕はタバコを吸う。以前は事務所近くにあるコンビニでタバコを買っていた。そのコンビニにもポイントカードがあり商品を買うとポイントが溜まる。しかしそのコンビ二のスタッフに笑顔や気持ちのこもった言葉はない。またスタッフはやたらと語尾を伸ばす癖がある。「またお越し下さいませ~~」(笑)まるでポイントで還元しているので、笑顔は還元しません。そんな風に感じてしまうほどだ。
ある時から、そのコンビ二でタバコを買うと、レジ画面の「成人確認」ボタンをタッチしなければならなくなった。そんなに僕が若く見えるのだろうか…(笑)
一度、「どこから見ても成人にしか見えないだろ!」そう伝えると、店員は「会社の決まりですからご本人でタッチして下さい」と心無い返事。
それ以降、そのコンビ二でタバコを買わなくなくなった。そのコンビ二から少し先に、おばちゃんがやっている小さなタバコ屋があり、そこでタバコを買うようになった。そのおばちゃんとはいつの間にか顔馴染みになり、時にはタバコのサンプルをもらったり、冗談を交わすまでになった。その小さなタバコ屋にはポイントカードは無いが、心がホッとするおばちゃんの笑顔と会話がある。
ポイントカードで顧客を囲い込む前に、笑顔や自然な会話で接客できるように、社員教育するべきだと思う。笑顔や自然な会話で顧客を囲い込んだほうが、顧客とは長い付き合いができるはずだ。
written by ジェイク