『きる』チカラ
2013年06月07日
本田が試合終了直前にPKで同点ゴールを決めた。そして同点のまま試合終了のホイッスル。日本代表はワールドカップブラジル大会への切符を手にした。
試合は0対0のまま後半戦へ突入。そして後半戦36分に日本は失点してしまった。僕はテレビでその試合を観戦していたが、きっと多くの視聴者が失点した瞬間に日本代表の負けを意識したに違いない。そしてついにロスタイムに突入。それでも日本代表選手は諦めていなかった。積極的に相手ゴールに攻め込んだ。そして相手のゴール手前で本田の放ったクロスボールが相手選手のミスを誘った。
PKはシュートする側に分があるが、日本中の期待を本田は背負った。その重圧は想像もできない。あまりの重圧に自らミスシュートを蹴り出すかもしれない。しかし、あの大一番でゴールを決めきる力が本田にはあった。
決めきる、守りきる、やりきる…。この『きる』力は日々の鍛錬の中から習得されるもので、ハードな練習により身に付けた並々ならぬ技術力、幾度となく土壇場を経験した精神力から生まれてくるものなのだろう。きっとゴールを見つめながら本田は心の中で「俺ならできる」、「決める」そう心の中で呟いていたはずだ。
最後まで諦めずに、ここ一番の土壇場で決めきる力が多くの人に感動を与えることができる。そして来年行われるワールドカップでもたくさんの感動を見せてくれるだろう。
written by 彦之丞(ひこのじょう)