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中古品で良いかも…
2024年12月20日

片付けのためクローゼットを開けると、何年も使っていない物が多くある。ギタ―、レコードプレーヤー、キャンプ道具…。4年前、このマンションに引越して来た際、不用品を随分処分したが、4年経つとクローゼットの中に不用品が増えている。

「もったいないな~。でも使ってない物は処分しないとな~」

ところで昔から「リサイクルショップ」はあったが、最近は「リユースショップ」と呼ばれる不用品を買取り販売する店が増えている。どんなものが売っているのか恐る恐る店の中に入ると、衣料品や家電製品それに家具まで幅広く中古品が並び客で賑わっている。

「流行っとるな~。靴まで売りよったい。俺は無理やけど、見ず知らずの人が履いていた靴を買う人もおるったい…」

近年、「リユースショップ」が注目され多くの人が利用している。メルカリが昨年、国内で行った調査によれば、1年以上使用しておらず理由なく家庭内に保管している不用品を金額に換算すると、その額は約67兆円(国民一人あたり平均約53.2万円)に上るそうだ。日本にはリユース市場に流通していない大量の「かくれ資産」と呼ばれる不用品が眠っていることになる。

また、4人に1人がフリマアプリやリユースショップを利用し、買物や販売の頻度が増えているという。その背景には、インフレによる物価高も要因のひとつだが、環境に優しくサステナブル(持続可能)な生活を推奨することが世界で唱えられ、以前のように大量生産、大量消費する時代から、廃棄物を減らし資源を再利用する時代に変化しているという。

世界では日本の中古品は「高い品質」と「状態の良さ」が評価され、円安の影響も追い風に、中古品の輸出ビジネスも好調だ。以前、カンボジアに出掛けたとき、ほとんどの自転車屋で日本の中古自転車が山のように積まれ、中には日本の子供の名前のシールが張られた自転車や郵便局の自転車まで売られていた。サハリンに出掛けた時は街中に日本の中古車が走っており、日本の運送会社のロゴの入ったトラックや、普通に日本の救急車まで走っており驚いた。

僕の買った中古品は若い頃に買った中古車しかないが、新品に拘らず、今までの思考をリセットし発想を180度変えると、全て中古品で良いのかもしれない。年末に取り敢えず、家の中で使わない物をリユースショップに売りに行ってみようか…。


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