今週は先週と打って変わって晴の日が続き、遠くの空には迫力のある入道雲が望める。まだ気象庁からの発表はないが、もう梅雨は明け、僕の嫌いな夏がやってきた。外に出ると、日本の夏特有の高温多湿で、ジト~ッとした暑さが体を覆い5分もすると汗が滲む。「暑いな~、早く夏が過ぎてくれないかな~」
ところでこの暑い中、びっくりする報道があった。日本時間の7月14日朝、アメリカのトランプ前大統領がペンシルベニア州の演説していた会場でトランプ氏を狙った暗殺未遂事件が起こり、トランプ氏は耳を負傷し集会の参加者が死傷した。この事件は今後の大統領選にどのような影響を与えるのだろうか?
銃弾を受けたトランプ氏はその場に倒れたが、頬に血を流しながら立ち上がり、その瞬間を近くにいたカメラマンが撮影している。写真は青空の下で星条旗をバックに拳を上げるトランプ氏の姿で、まるで第二次世界大戦中の硫黄島に星条旗を立てる海兵隊の写真のようだった。ヒーロー映画やアクション映画が大好きなアメリカ人はこの写真を見て、強いアメリカを象徴する写真のように思ったのではないだろうか。
逆にソーシャルメディアでは陰謀論も出始め、トランプ氏の耳から流れた血は映画などで使われる赤いジェルで、シークレットサービスとトランプ陣営の「自作自演」で、血を流しながら拳を突き上げるトランプ氏はやらせだと批判している。攻撃を受けた際、シークレットサービスは保護対象者に覆いかぶさり有無を言わさず避難させるのが任務だが、あの状況下で「シャッターチャンスを与えた」ことが腑に落ちないという。トランプ氏の過去の無茶な言動からこのように疑われても仕方がないのかもしれない。
「トランプならあり得るよな~」
ある経済研究所が「もしトラ」が現実になった場合をAIに予測させた。AIは「米国第一主義」、「中国への強硬姿勢」、「国際協調への消極姿勢」など示し、「同盟国との関係も金銭的な観点を重視し、国際協調よりも単独行動を好む傾向」などの回答を打ち出した。また日本との関係については日米同盟を維持しつつも、就任当初から日本に防衛費の大幅増額を要求し、日本が抵抗すると在日米軍の削減をちらつかせ、圧力をかけ要求が厳しくなる筋書きを描いている。通商問題では、日本との二国間交渉を進め、日本に対して一方的にアメリカの有利な条件を要求し、自動車などの主要輸出品に高い関税を課すと日本経済に揺さぶりをかけると予想している。
今回の事件はトランプ氏には追い風になるだろう。「もしトラ」が現実になると、彼は地球を滅亡に向かわせるではないかと危惧している。