今日から9月に入り暑さもそろそろ落ち着く頃だが、この暑さはまだまだ続きそうだ。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」というが、今後、この言葉は使われなくなるかもしれない。僕が子供の頃、夏は暑くても30℃か31℃くらいだったが、今では35℃を超える猛暑日が続く。昔は猛暑日という言葉はなく熱中症という言葉も無かった。昔は暑くて水を飲むと「水を飲むと疲れる!」と先生から怒鳴られ、炎天下で運動をしていても水を飲むことはタブーだった。今では熱中症にならないために小まめに水分補給することが推奨されている。
時代は変わったな~。昔の常識が今では非常識になってしまった。そこで昔の常識を少し挙げてみよう。
〇昔はタバコが市民権を得ていたのか、電車の中はもちろん飛行機やタクシーの中でも多くの人がタバコを吸っており、さらに映画館、職場、病院の待合室でも多くの人がタバコを吸っていた。今では殆どの場所が禁煙になり、喫煙場所以外でタバコを吸うと直ぐに注意されてしまう。
〇昔は「コンプライアンス」や「ハラスメント」という言葉などなく、学校の先生からは悪さをすると直ぐにビンタをされ、水が溢れんばかりに入ったバケツを持ち廊下に立たされた。職場でも上司からは毎日のように怒鳴られ、酒の席では上司の勧める酒は「おこぼれを頂戴します」と言って直ぐにイッキ飲みをしなければならなかった。
〇昔は「男は男らしく、女は女らしく」と教えられ、ひ弱な男子は「おかま」と周りからからかわれていた。今では「ジェンダー」や「トランスジェンダー」と言う言葉が使われるようになり、国連で採択されたSDGsには「ジェンダー平等を実現しよう」と目標が掲げられ同性婚も増えている。
〇昔は携帯電話やスマホは世の中に存在せず、いつでもどこでも直ぐに連絡を取ることができなかった。街中のいたる所にあった公衆電話は一体どこに消えてしまったのだろう。
〇昔は家庭のゴミは自宅の庭で燃やすことが当り前で、ゴミを焼いた後に焼き芋を作っていた。今、庭でゴミを燃やすと通報され警察官か消防隊が駆けつけるだろう。
〇昔はスーパーで買物をすると当たり前のようにレジ袋をもらっていたが、今はレジに店員はおらず、客自らが会計や支払いを行ないレジ袋も購入することになった。
昔の常識を探せばまだまだあるが、昔の常識が今では非常識だと非難される。あの頃の常識は一体何だったんだろう…。きっと数十年後は今の常識が非常識になっているだろう。
「熱中症にならないように水を飲もう~」