各地域の気象台が指定した桜の標本木に5輪以上の花が開花したことで、開花宣言は発表される。今年、桜の開花が最も早かったのは東京で、3月14日に靖国神社にある桜の標本木に4輪の花の開花が確認されたが、基準に達しなかったので開花宣言は見送られ、翌日、もう1輪開花したことで、気象庁は桜の開花宣言を発表した。(桜の開花宣言の小さな基準は一体何なんだろう。1輪じゃダメなの?)季節の周期は巡り、小さな変化がいずれ大きなうねりとなり1輪の桜の開花が一斉に各地に広がる。
歴史にも季節のように周期があるようで80年周期で大きなうねりを繰り返している。日本では1782年から1788年にかけて火山爆発などにより異常気象が発生し天明の大飢饉が発生。この飢饉が引き金で「百姓一揆」が起き社会が不安定になった。その約80年後の1868年に大政奉還により江戸時代から明治時代へと時代は移り、政治改革が進み西洋文化が広がった。また富国強兵に舵を切った日本は、日清、日露戦争へと突き進み、明治から約80年後の1945年に日本は太平洋戦争でアメリカに敗戦し終戦を迎える。その後、日本は平和な時代が続き経済は大きく成長した。
アメリカも同様に1776年にイギリスとの繋がりを断ち切り、新たな独立国家アメリカ合衆国になった。その約80年後の1861年に南北戦争が起き1865年に南北戦争は終結。その80年後にあたる1945年に太平洋戦争が終結した。
そして2025年に太平洋戦争終戦から80年を迎える。
それにしてもどうして約80年の周期で歴史は大きな転換点を迎えるのだろうか。それは人の寿命が約80年なので人がガラリと入れ替わるからだろう。生きる人がすっかり入れ替われば、時代背景が異なり以前とは全く違う価値観を持つ人で社会は構成され、歴史の新陳代謝が進む。現代は人の寿命が延びたことで歴史の周期はもう少し長くなるだろうが、歴史の周期は繰り替えされるだろう。この先の歴史はどのように変化するのだろうか。ひょっとすると、次の変化の引き金はコロナウィルスによる世界の分断とロシアによるウクライナ侵攻に起因するインフレなのかもしれない。
歴史の大きなうねりの中で人はまるで桜の花のように短い一生を終える。そして人の命は桜の花のように小さく輝く。2025年、どのような歴史が幕を開けるのだろうか。
そう言えば、最近、スーパーの売り場で卵が売ってないな…。