3月に入ると気温は上昇し、季節はまるで区切られているかのように冬から春へと変わった。卒業式が行われているのだろう。街には袴を着た若い女性の姿を目にする。今年も多くの学生が巣立ち新しい生活を始める。
ところで僕は仕事中にユーチューブで音楽を掛けBGMにしている。良く掛けている曲は若い頃に流行った80年代の音楽で山下達郎や大瀧詠一などの曲で、今、聴いても新鮮で心地良い。そんな80年代に流行った曲が、今、シティ・ポップと呼ばれ再び注目されている。なぜ再び注目されているのだろうか?
その発端は海外の多くのアーティストが日本の80年代の曲をカバーして歌っており、ブームが起きているそうだ。中古レコード店では当時のオリジナルレコードを求めて海外から日本へ足を運ぶ客もいるそうで、中古レコードの価格は高騰している。当時のレコードを僕も数枚持っていたが、CDが普及したので全て捨ててしまった。今も持っていれば…(涙)
先日、ある番組でシティ・ポップの流行を取り上げ科学的に分析していた。番組では実験が行われクラシックやテクノなど11種類の音楽を聴き血圧や心拍数を測定。すると効果が高いとされていたクラシックよりシティ・ポップを聴くと血圧や心拍数が下がりストレスが軽減される結果が出た。理由はクラシックでは低音が多くて使われ高音が少ないが、シティ・ポップは低音から高音まで幅広い音域の音がバランス良く使われており、川のせせらぎや波の音など自然界にある音の構成に似ていることが分かった。またシティ・ポップのリズムも1分間に104拍と、人の日常生活の心拍数とほぼ同じで心地良く感じるそうだ。
そしてシティ・ポップの歌詞にも人気の理由があると言う。80年代以前の歌詞では「俺」と「お前」、「私」と「あなた」と表現されることが多かったが、80年代に入ると「君」と「僕」と表現されるようになり、今の若者が日常的に使う言葉で共感できるそうだ。さらに80年代は女性の社会進出が進んだ時代で多様性が広がり始めた時期で、多様性が広がった今の時代にシティ・ポップは受け入れられているという。
「なるほど~確かに…」
昨年までブログで自分を表現する際に「僕」と表現していたが、もう良い歳なので今年に入り「私」と表現することにしたが、何ともしっくりこない。そこで先週から再び自分を「僕」と表現することに。これも若い頃に良く聴いていた80年代の音楽の影響なのかもしれない。