大変苦労している様を「四苦八苦」といいます。「四苦八苦」とは仏教用語からきているそうです。「四苦」とは生老病死(しょうろうびょうし)を指し、「生まれること、老いること、病気になること、死ぬこと」という人間の根源的な苦しみをあらわしているそうです。これに加え、「愛別離苦(あいべつりく)、怨憎会苦(おんぞうえく)、求不得苦(ぐふとくく)、五陰盛苦(ごおんじょうく)」の四つを加え「八苦」となるそうです。愛別離苦とは愛するものと別れる苦しみ、怨憎会苦とは怨み憎んでいる者に会う苦しみ、求不得苦とは求めても得ることができない苦しみ、五陰盛苦とは人間の肉体と精神全てにあらゆる苦悩を受けることだそうです。すなわち人間はどんな運命に生まれても四苦八苦の苦しみから逃れることはできないということです。
先日、北海道の吹雪の中で父親が自分の命と引換えに子供の命を救ったと報道されていました。その報道を見て心が張り裂けそうになりました。防ぎようは無かったのか、そう考えると無念でなりません。親一人、子一人のたった二人の家族。助かった子供のことが気がかりです。命と引換えに自分を守り抜いてくれた父親をこの子供が誇りに思い、この大きな苦しみを乗り越えて欲しいと切に願っています。そして、両親の分も含めて素晴しい人生になることを心から祈っています。
よく人生は修行という言葉で例えられます。人生が辛く苦しいからそう例えられるのでしょう。小さな苦しみですら四苦八苦すらせず逃げ出す人がいます。逃げ出してしまうと、いつまでも小さな苦しみを乗り越えることができません。そして更に大きな苦しみが訪れた時に挑むことなど到底できないのです。四苦八苦しながら、そしてもがきながらも、苦しみを乗り越えていくことで人は強くなっていくはずです。生きている限り苦るしみはつきまとうのですから、逃げずに戦い続けなければなりません。
あの北海道の親子の壮絶な出来事を考えると、私たちの日々の仕事や生活の中での苦しみなど小さなことなのです。
written by ダニエル