子供の頃、台風が近づくと何故かワクワクしていた。台風が昼間に近づくと自宅の雨戸を閉め部屋の中は薄暗く、夜に停電が起きれば蝋燭や懐中電灯の灯りで過ごすので日常と違う雰囲気が子供心をくすぐった。しかし台風が来ることを楽しみに思っていたのは果たして子供だけなのだろうか。
「日本全国酒飲み音頭」という歌が昔流行った。この歌の歌詞は「1月は正月で酒が飲めるぞ~♪」、「2月は豆まきで酒が飲めるぞ~♪」といった具合に何かと一年中、口実をつけて酒を飲みたがる酒飲みの歌だ。歌詞の後半になると酒を飲む口実は適当になり、結局、酒飲みは口実が何であれ、酒が飲めれば良いのだろう。この歌の9月は「9月は台風で酒が飲めるぞ~♪」という歌詞だが、台風で交通機関が止まり仕事に出掛けられない大人もどこか台風が来ることを嬉しく思っているのではないだろうか。
今週、強い勢力の台風が福岡を通過した。台風が福岡に接近し雨風が強くなったのは深夜3時頃で、台風が通過したのは朝8時頃なので台風の影響は5時間ほど続いた。この台風は発生から10日ほど経つが勢力はあまり衰えず、沖縄近海を迷走し長く居座った後、今週に入り九州へ向かって移動を始めた。福岡への接近時の台風の気圧は960hPaだったので強い勢力を保ったままだった。
台風が来る前日は昼間からベランダや玄関前の片付けに僕は追われた。ベランダのテーブルと椅子、物干竿、複数の重い植木鉢、お袋が野菜を育てているプランターなどを部屋に入れ、日が暮れる前に屋根の無い平置き駐車場に停めている愛車を、近所のビルにある時間貸し駐車場に避難させた。
深夜3時頃、強風で窓の揺れる音で目を覚まし窓の外を覗くと、強風でビニール袋や葉っぱが宙を舞っていた。翌朝、テレビを付けると台風の被害が報じられており、福岡市内の中心部では数か所で街路樹が倒れ道路を塞いでいた。また交通機関は午前中全て運休し、商業施設も午前中は休館になっていた。
もし台風の接近が深夜ではなく昼間であれば交通機関は朝から夕方まで運休し、商業施設も終日休館で仕事に出掛けることができず多くの酒飲みが昼間から酒が飲めていただろう。
何とも残念だ…。
ちなみに「日本全国酒飲み音頭」の後半の歌詞はこうだ。
「9月は台風で酒が飲めるぞ~♪」(酒が飲める、飲めるぞ~、酒が飲めるぞ~♪)
「10月は運動会で酒が飲めるぞ~♪」(酒が飲める、飲めるぞ~、酒が飲めるぞ~♪)
「11月は何でもないけど酒が飲めるぞ~♪」(酒が飲める、飲めるぞ~酒が飲めるぞ~♪)
「12月はドサクサで酒が飲めるぞ~♪」(酒が飲める、飲めるぞ~酒が飲めるぞ~♪)