以前、公園の広い芝生のグラウンドでリードを付けずに愛犬Q次郎と遊んでいると、自転車に乗った公園の管理人が近づいて来て注意された。
「犬にはリードを付けて下さい!」
「すみません…」
数日後、またその公園でQ次郎のリードを付けずに遊んでいると、また管理人に見つかり再び注意された。
「以前も注意しましたよね。そこの看板に書いてあるでしょ。犬種、サイズに関わらず放し飼いにすることを禁止しますと!」
「すみません…」
その後もリードを付けずにQ次郎と遊んでいたが、管理人に見つかり注意されることもしばしば。当時、Q次郎が付けていたリードは自動巻きの長さ5メートルのリードで、ボールを思い切り投げてボールを遊ぶことができず、公園の人のいない場所でリードを外し遊んでいたが、福岡市の公園のルールは厳しく僕は放し飼いの常習犯として公園の管理人にマークされるようになった。
そこで僕はアマゾンで「犬 ロング リード」と商品を検索してみると、何と長さ20メートルの長いリードを見つけた。そのリードは大型犬でも付けられる丈夫なリードで、しかも絡まりにくいうえ水に浮く軽量素材で作られており海や川でも遊ぶことのできる「無敵のロングリード」だ。
注文して数日するとそのリードが自宅に届いた。商品を取り出すと、中から直径1センチほどある赤い丈夫なリード(ロープ??)が出てきた。このリードだとドーベルマンやセントバーナードに付けてもまず切れることはないだろう。飼い主は引きずられことになるかもしれないが…。
僕は早速、Q次郎を公園に連れて行き、「無敵のロングリード」をQ次郎に付けボールを投げて遊んだ。僕とQ次郎が満足して遊んでいると、遠くで自転車に乗った公園の管理人が見張っており、遠くからリードが見えなかったのか、怪訝な面持ちで僕に近寄って来た。そしてリードをしていることに気付くと管理人は小さくこう言った。
「確かにリードをしとる。しかし長いリードやな…」
僕は管理人の前でボールを遠くに投げ、Q次郎は元気に走りボールを追いかけた。管理人は怪訝そうな面持ちで自転車に乗り去って行った。
「やったな!Q次郎!」
今でもこの「無敵のロングリード」は大活躍している。