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交通事故は避けることができる
2022年05月13日

今年のゴールデンウィークは3年ぶりに新型コロナウィルスの感染防止制限は解除され、多くの方が外出し道路は渋滞した。大型連休は「ホリデードライバー」と呼ばれる普段運転をしない運転が不慣れなドライバーが増えるので交通事故は増加する。福岡でも昼間の交差点でホリデードライバーの運転するワゴン車が横転する事故が起きたが、幸い怪我人はおらず同乗していた人は皆無事だった。

若い頃、僕は車を運転することに全く恐怖がなく交通違反や無茶な運転をして車をぶつけことや、購入したばかりの車を廃車にしてしまう大きな事故も起こしたが、今は安全運転を心掛けている。交通事故を起こすと、警察による取り調べや保険会社とのやり取りで多くの時間が割かれ、手間も掛かり、事故の後に後悔と憂鬱な時間を過ごすことになる。

昨年のゴールデンウィークの5月2日の夜に自宅近所で大きな交通事故が起きた。その事故は100キロを超える猛スピードで走って来たベンツが、自転車で道路を横断していた中学3年生の少年を跳ねた。事故現場に駆け付けた僕は呼吸の止まったその少年の心臓マッサージを行い、数分後に救急車が駆けつけ少年は病院に運ばれたが、翌5月3日の朝に少年は亡くなった。僕は少年に心臓マッサージを行ったので、この事故の記憶はこれからも消えることはいだろう。
今年の5月3日、僕はその少年が跳ねられた現場で花を供え手を合わせた。目を閉じて祈ると、事故当時の様子が頭に浮かんだ。事故現場にはたくさんの花やお菓子が供えられ、亡くなった少年は家族や多くの友人から愛されていたことが伺える。

事故を起こした男性は乱暴な運転による過失運転致死で逮捕され、彼と彼の家族の未来はこの日を境に一変した。そして事故で亡くなった少年はその日を境に希望に満ちた未来は途絶え、少年の家族は今も悲しみの癒えない生活を送っているだろう。交通事故で得をする人はおらず、当事者とその家族を不幸にしてしまう。
事故を起こした男性は事故の後に警察にこう言った。
「どうしようもなく、避けることはできなかった」

今の時代、車の技術は進歩し車の安全装置は以前より格段に向上している。交通事故は安全な運転を心がけることで避けることができる。


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