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自動車まで…
2021年09月24日

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、気候は暑く重い夏から爽やかで軽い秋へと進み、今年も残り3ヶ月ほどになった。早いもので車を買い替えて今年の年末で4年になるので、数年後の車の買い替えを考え時間があるときはネットで車を検索している。買い替えの時期はまだ検討中だが、次はどの車にしようか。

ところで自動車メーカーのホンダは日本では初めてとなる自動車のオンライン販売を来月から始め、新車の見積り、購入、支払いまで全てオンラインで完結できる専用サイトを立ち上げると言う。今後、ホンダのディーラーは一体どうなってしまうのだろうか。全ての自動車ディーラーで働くスタッフは戦々恐々としているのではないのだろうか。車を試乗せずオンラインで購入する勇気は僕には無いが、これからの時代はオンラインで車を購入することが当り前になるのかもしれない。

今ではオンライン販売などの通信販売は広く浸透しているが、ひと昔前は胡散臭い商品が多く販売されており、広告も紛らわしいものが多かった。その頃の通信販売の広告はユーザー(偽のユーザー?)が出演し、使用後にビフォー、アフターを語るものや、商品力よりも低価格や限定感などを強く訴求することで、消費者の目を引き購入に結びつけることが多かった。しかしインターネットが普及し、アマゾンなどの大手企業が精力的に通信販売市場を開拓したことで、今では通信販売は市民権を得ている。
また新型コロナウィルスの感染拡大も後押しし、緊急事態宣言が発令され外出できなくなると、通信販売で商品を購入する機会は一気に増えた。そして自動車メーカーまでがオンライン販売に乗り出すことで、消費者の通信販売への利用は更に増加することになるだろう。将来、住宅メーカーやマンションまでオンラインで販売することになるかもしれない。
このオンラインでの販売はBtoCの業界だけでなく、BtoBの業界でも加速することが考えられる。そうなると当然、広告業界やメディアもオンラインでの取引が主流になり、営業スタッフは必要なくなってしまう。

人はいつの時代も利便性を追求しており、多くの業界でオンライン販売などの通信販売が主流になると、企業は販売員やリアルな売場も不要になり、販売員や営業マンがリストラされ失業者が増えることになる。その結果、景気は悪化し商品は売れなくなってしまうことに繋がる。オンライン販売や通信販売の増加は、ひょっとすると企業が自分の首を絞めているのかもしれない。


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