高齢者への新型コロナウィルスのワクチン接種が進んでいるが、ワクチン接種を行う大型接種会場では予約に空きが目立つと言う。その理由にワクチン接種による副反応を警戒し、接種に慎重な人や接種を拒む人がいるからだと言う。僕も以前は開発されたばかりのワクチンに信頼することができず、副反応も気になりワクチン接種を迷っていたが、妹家族が新型コロナウィルスに感染し、その様子を目の当たりにしたことで、今ではワクチン接種を希望している。
妹家族はゴールデンウィークに新型コロナウィルスに感染し、中でも症状が重かったのは妹と妹の旦那だった。妹は38度弱の熱と倦怠感が続き、妹旦那は39度の高熱が10日ほど続いた後、酸素濃度が大きく低下したことで救急車に搬送され、新型コロナ感染者の受け入れ病院に入院した。妹旦那は肺炎を起こしていたようで、入院すると直ぐに集中治療室で治療を受け、新型コロナウィルスの治療薬であるレムデシビルを投与された。そして主治医は妹に連絡してきてこう話した。
「ご主人は重度の肺炎なので、お骨になって自宅に戻ることになるかもしれません。覚悟しておいて下さい」
新型コロナウィルで亡くなると、感染予防のため家族や親類は亡くなった方の死に顔を見ることも葬儀に立ち会うこともできず、火葬され遺骨で自宅に戻ってくる。妹はその連絡を受け、泣きながら僕に連絡をしてきた。
また新型コロナウィルスに感染し重傷だと妹の旦那のように入院し治療を受けることができるが、軽症だと自宅療養になり感染していない家族も濃厚接触者に当たるため外出することは一切できない。家族全員、外出できずに自宅で10日間も釘付けになり、不安の中、悶々とした生活を送ることになる。
幸いにも妹家族は全員回復し、入院していた妹の旦那も無事に退院できた。今では皆、後遺症もなく日常生活を送っている。
そして来週、ゴールデンウィークに妹家族の家に遊びに出掛け、そこで運悪く新型コロナウィルスに感染したお袋が退院してくる。お袋は新型コロナウィルスに感染し、妹の家で療養中に転倒し運悪く肋骨を3本骨折し入院している。(何とも悲惨だ…)
僕は身近で新型コロナウィルス感染による悲惨な生活を目の当たりにし、できれば日本中の人がワクチンをしっかり接種し、新型コロナウィルスに感染に備えて欲しいと考えている。新型コロナウィルスの感染はワクチンの副反応よりもリスクは格段に高いと思う。