先週末、朝食を取らずに仕事を始め、一段落着いたところで朝食を食べようとダイニングに向かうと、数日前から泊っている甥っ子が朝食を終えたところで、甥っ子は僕が既に朝食を取ったと早合点し僕の朝食も平らげていた…。
以前より僕はプチ断食に興味があったがやったことはなかった。プチ断食とは24時間のうち16時間は何も食べずにカロリーのない水分だけで過ごす健康法だ。近年、アメリアの医学界で空腹と健康に関する研究が進められており、断食することで生活習慣病や成人病の予防に効果があることが分かってきた。
一日3食取っていると、前に食べた物を消化する間に次の食べ物が体内に入ってくるため内臓は休む間もなく働き続け、胃腸や肝臓は疲れ働きが鈍くなり栄養をしっかり吸収することができない。そのため腸内環境が悪化し免疫力も低下することで、病気のリスクが高まるそうだ。そこで週に1日、16時間のプチ断食を行い「空腹時間」を作ることで、内臓がリセットされ内臓の働きが良くなると言う。
またプチ断食を行うと体は生存の危機を察知し「オート(自己)ファジー(食べる)」を発動する。「オートファジー」とは、食べ物から栄養を摂取しエネルギーに変えることができないため、体内にあるタンパク質やミトコンドリアを分解しエネルギーに変えるが、同時に体内の不要なものや老廃物も分解するので細胞は内側から生まれ変わり活性化されると言う。そのため「オートファジー」の状態になることで成人病や生活習慣病の予防や老化防止の効果があると言う。
昨晩、夕食が終わった時間は21時で16時間の「空腹時間」を取るためには13時まで何も食べ物を口にしなければ達成できる。僕は思い切ってプチ断食にトライすることにした。しかし13時になり昼食を取ろうと考えたが、もっと体に危機を与え「オートファジー」の状態を継続させようと思い、昼食も取らず夕食まで食べることを我慢することに。結局、その日は19時から夕食を始め僕は22時間のプチ断食を行った。
プチ断食を始めてから19時間が過ぎたあたりから空腹をより感じ少しずつ眠くなってきたので、気を紛らそうと近くの商店街に出掛けた。商店街にある店のレジの前にチキンラーメンが山積みにされていたので、つい手を伸ばしそうになったが我慢した。そしてプチ断食後の夕食は随分美味しく感じられた。
翌朝、僕は心が清々しく体が軽くリセットされたように感じられた。これから毎週1回はプチ断食を行ってみようと思ったが、僕はストイックな方なのであまりムキになり長時間の断食をしない方がよさそうだ。ムキになって断食をするとミイラ化した死体で発見されるかもしれない。