在宅でテレワークを始めて3週間が過ぎた。テレワークを始めた頃にもブログに書いたが、リビングから10歩ほどで仕事場なので通勤の手間や時間が省けストレスも感じない。また事務所で仕事をしていた頃は事務所で流すBGMにも気を遣っていたが、今はその日の気分や天気に合わせ好みの音楽を流しながら仕事をしている。若い頃は人並みに寂しがり屋だったが、年齢を重ねると多くの人と交わらずに一人気ままに過ごせる時間が心地良く感じるようになった。今はもっと早くから在宅でテレワークを行うべきだったとつくづく思うが、今までそんな発想が全く無かった。今までごく当たり前だった常識や価値観が一瞬にして180度変化してしまう。新型コロナウィルスによって大きなパラダイムシフトが起こった。
在宅でのテレワークが日常生活になると経済の流れが大きく変化する。毎朝、僕は仕事に出掛ける前に髭を剃り髪の毛を整えていたが、今は毎朝髭を剃ることは無くなり、仕事で出掛けない限り髪の毛を整えることも無くなった。近所には帽子を被って出掛けるのでボサボサ頭も全く気にならない。そして髭剃り用の剃刀や整髪料の消費は極端に減った。
また洋服に気を遣う必要はなく毎日家着で過ごすためクリーニングを利用することも無くなった。働いている女性がリモートワークになると、化粧をすることが極端に減るようだ。日本を代表する化粧品メーカーの資生堂が大きな打撃を受けていることが簡単に理解できる。先日、ある女性がこんなことを言っていた。
「最近外出する時は常にマスクを付けているので、マスクで隠れている部分は化粧をしないんですよ。だから目元だけの化粧で済むんです」
新型コロナウィルスの感染力が目からも感染するのであれば、皆ゴーグルをつけていたので目元も化粧することもなかったのかもしれない。
テレワークになり消費が増えたものもある。その代表格が光熱費と食費だろう。自宅が仕事場になったことで家ではエアコンを今まで以上に利用することになり、ランチも自宅で取るようになったので、自宅で昼食の食材を用意することになった。また最近、CMでよく目にする食事のデリバリーも今では多くの方が利用しているようで、自転車でデリバリーをする方を見ない日は無くなった。
パラダイムシフトはゆっくりと進行するものではなく、ある事柄が引き金になり一瞬で起こるようだ。これからの時代は今までの成功モデルが突然通用しなくなる時代になることを念頭におき、経営者は常に仮説を立て、A、B、Cと複数のプランを用意し経営に当たることが必要だ。