「Financial Independence Retire Early」の頭文字を取った略語で、経済的独立と早期退職を指し、近年では欧米のミレニアム世代でムーブメントになっているそうだ。ミレニアム世代は物心がついた頃から既にネットが普及しており「もの」ではなく「こと」を消費することに重きを置き、自由な時間や個を尊重して自分で自分の人生をデザインすることを望む人が多い世代だ。
「FIRE」を実現するためには「4%ルール」と言うものがあり、早期リタイアするためには年間生活費の25倍の自己資金が必要とし、その資金を年間4%の利回りで運用するそうだ。例えば月の必要生活費が30万円だと年間360万円が必要で、この360万円を4%の利回りで元本を計算すると9,000万円が必要だ。また年間生活費の360万円を25倍にすると同額の9,000万円になる。資産を年間4%の利回りで運用することは決して難しいわけではなく、アメリカでは4%の利回りを実現することは一般的で、しっかりとしたリスク管理さえできれば誰にでも実現が可能だ。アメリカ人は貯金するより消費することを好むライフスタイルが主流だが、ミレニアム世代は「FIRE」を実現するため日々の生活費を倹約し、投資を学んでいるそうだ。
新型コロナウィルスで生活や働き方が大きく変わり、これからは会社に出勤することなく自宅でテレワークが加速するだろうから外出用の衣類や靴などはそう必要なり、付き合いの外食なども減るので支出は抑えられる。そしてテレワークが増えると交通の便が良い都会に住む必要もなく、都会から離れた田舎で生活することもでき住宅費は抑えられ、通勤時間が無くなるのでその時間を利用して副業もでき貯金は増えることになる。その蓄えを元手にしっかりと投資を実行することで日本でも「FIRE」に近づけるかもしれない。
以前、甥っ子が僕に「早く自由になりたい」と言うので僕はこう答えた。
「自由になりたければ自分で責任を取れることが大前提で、金銭的に独立せんと自由にはなれんな。自由になりたければ若いうちからしっかり多くのことを学び豊富な知識を身に付けて金を稼がんといかんな!」
「FIRE」とは缶コーヒーでも火の車のような生活のことではなく、経済的に独立し早期リタイアをして自分の人生を自由にデザインすることだ。
written by ジェイク