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軽減税率は庶民の味方?
2019年09月27日

初めて消費税が導入されたのは平成元年(1989年)4月で、当時は3%の消費税率だったが平成9年(1997年)4月には5%へ税率は引き上げられた。その後、平成26年(2014年)4月には8%に引き上げられ、そして今年、令和元年(2019年)10月より10%に引き上げられる。昭和の時代を生きた人は消費税のない時代を生きているので、消費税が上がることに抵抗はあるが、平成生まれの人は生まれた時から消費税は導入されていたのであまり抵抗はないのかもしれない。ちなみに僕は消費税に抵抗がある世代だ(笑)
そもそも消費税はその名の通り消費したことに対して掛かる税金で、全ての物やサービスを消費した際に全ての国民に発生するため、国民は平等に税金を徴収されているように感じるが、実際は所得の低い方には苦しい税金だ。今回の消費増税で国は所得の低い人に配慮し軽減税率を適用し食料品などは8%の税率で据え置いている。さらに外食すると税率は10%になるが、自宅に持ち帰って食べる総菜や宅配、それに出前などは軽減税率が適用されるため税率は8%になる。

先日、早くもおせち料理のカタログが百貨店から届いたので覗いてみると、全てのおせち料理はお持ち帰りもしくは宅配での受け取りになるので、消費税率は8%だ。果たして所得の低い人が百貨店の豪華なおせちを注文するのだろうか。軽減税率が所得の低い人へ配慮しているとは思えない。
これからも消費税は引き上げられることは必至で、いずれ北欧のように20%近く引き上げられるだろう。それに反して高齢者が受給する年金はさらに減り、特に所得の低い人の生活は八方塞がりで苦しくなっていく。

親父は自分の葬式代は貯めているようで、いずれ自分が死んだときはその中から葬式代を支払うように言っていたが、葬式をするにも消費税が掛かるので親父はぼやいていた。

「この国は死人からも消費税ば取るとか?」

「消費税だけじゃないばい。相続税の相続控除額も引き下げになったけん、国に遺産も持っていかれるばい」

僕が親父にそう言うと、親父は笑いながらこう言った。

「尻の穴の毛も抜かれるんやな~」

税金を徐々に引き上げる国はすでに国家が崩壊しているように思えて仕方ない。政治家はもう少し真剣に国の運営を行ってほしい。僕は毎年随分と税金を納めている。所得税、酒税、たばこ税、自動車税、揮発油税、消費税、市県民税、入湯税(笑)…。

written by モンコ


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