ブログに3週連続で愛犬Q太郎が登場する。
先週の水曜日の朝、高齢のQ太郎は突然心肺が停止し、家人が人工呼吸と心臓マッサージを施すと息を吹き返した。今は横になったまま流動食や好物のスイカを食べ生き長らえている。Q太郎は意識がしっかりしているようで、僕が指を顔に近づけると食べ物と思うのかパクリと噛みついてみせる。Q太郎が生きているだけで僕は安堵し頭を撫でながらこう話しかける。
「Qちゃん。永遠に一緒にいようね。安心して穏やかに余生を過ごしてね」
Q太郎との出会いは19年前の初冬、あるペットショップでミニチュアダックスの子犬を見かけ、あまりの可愛さに迷いもなく即購入し、家に連れて帰った。当時、僕の住んでいたマンションはペットを飼うことはできなかったので、同じマンションの住人にばれないようにこっそりと部屋に入った。
その晩、買ったばかりのゲージにQ太郎を入れ眠かせたが、夜中に何度も「ク~ン」と寂しそうに鳴くので、寒いのかもしれないと思い仕方なく同じベッドで眠った。そしてQ太郎はうちに来た日以来ずっと僕と同じベッドで眠るようになった。朝になるとQ太郎はお腹が空いたと僕の顔を手で引っ掻いて起こすようになった。冬にQ太郎と一緒に寝るとお互い暖かいので引っ付いて眠るが、夏は暑いのでお互いベッドの隅に離れて眠った。
家に来た当初、Q太郎に随分トイレの躾をしたが全く覚えてくれず、家のいたるところで粗相し僕に叱られていた。家人が半年ほど辛抱強く躾けると、ようやくトイレで用を足すことができるようになった。
Q太郎はとにかく元気で部屋中を走り回り良く吠えた。ペットを飼えないマンションだったので吠えると直ぐにQ太郎を抱き宥めた。そして外出する時は洋服の中にQ太郎を忍ばせエレベーターを利用せず非常階段から外に出た。
Q太郎の食事は健康を気にして栄養バランスの取れたドッグフードを与えおやつにはジャーキーを与えていたが、僕の勤めていた会社が倒産し生活水準が下がったことで、おやつはジャーキーからキャベツの芯に変わった(笑)。その頃からQ太郎は野菜や果物を食べるようになり、特に果物が好物になった。
僕が仕事に出掛ける時はQ太郎が玄関まで走って見送ってくれ、仕事を終え僕が帰宅するとQ太郎は玄関で待っており尻尾を思い切り振って迎えてくれた。どうもQ太郎は僕が家に帰ってくることが分かるようで、家人はQ太郎が玄関に行くことで僕が帰ってくることが分かったそうだ。そして食事の時は僕の隣の椅子に飛び乗り僕からのおこぼれを待った。
Q太郎は近くの草野球のグラウンドがお気に入りで定番の散歩コースだった。そこは他の犬があまり散歩をしておらず、グラウンドの周りに芝生が生えていたのでQ太郎の首輪を外しあげると喜んで自由に走り回っていた。またQ太郎は車に乗ることも大好きでドライブに連れて行くと、何が面白いのか、いつも窓から顔を出し顔いっぱいで強い風を受け鼻水を垂らしていた。そしてQ太郎と一緒に旅行にも出掛けペットの泊まれる温泉旅館に泊まりペット用の温泉にも入った。さらに沖縄に2度もバカンスに一緒に出掛けQ太郎は透き通った海を犬掻きで泳ぎリゾートを満喫した。
Q太郎はいつも一緒で僕のかけがえのない家族だ。Q太郎は今まで大きな病気や怪我をほとんどしたことがなく元気で長生きしてくれているが、すぐそこまでお別れの時は迫っている。一度Q太郎が心肺停止したことで、僕はQ太郎の死を受け入れる覚悟ができた。きっとQ太郎は最期に僕が悲しまないように死の予行演習を行い、今のおまけの時間を僕にプレゼントしてくれたのだろう。
Q太郎とお別れの時は笑顔で見送ってあげたい。
written by ゴンザレス