僕のゴールデンウィークは仕事の都合で、前半6連休と後半3連休の9日間の休みだった。ゴールデンウィーク前半は購入したテレビが納品され、テレビ台を組み立てテレビの設定を行った。その後は新しい時代を迎えるため、部屋の片付けと車を洗車し実家に戻った。実家では庭の草取りで汗を掻きギックリ腰寸前まで働いた。前半の6連休は仕事をしている方が楽に思えるほど慌しくのんびりとする時間はなかった。
後半の3連休は連休初日に納品されたテレビを弄ってみた。最近のテレビは随分と進化しており、リモコンに向かって話しかけるだけでチャンネルを変えることができ、しかもユーチューブやグーグルなどはテレビに内蔵されているので、テレビをWi-Fiに接続するだけでネット動画を直ぐに検索し視聴することもできる。
また4K対応のテレビなので画質は鮮やかだ。地上波では4K放送は行われていないが、ネットには4Kの動画はたくさんアップされており、さらにネットフリックスやユーネクストなど有料のネット動画配信サービスがあるので、好みの映画やドラマを簡単に綺麗な画質で楽しむことができる。以前はレンタルショップにわざわざ出掛け見たいDVDを借りていたが、今はテレビのリモコンひとつでそれが可能だ。僕は地上波の番組を見る気がしなくなった。
ところで広告業界ではテレビの視聴層をF1、M1(女性、男性20~34歳)、F2、M2(女性、男性35歳~49歳)、F3、M3(女性、男性50歳~64歳)でターゲットをセグメントしている。最近は高齢者が増えたこともありF4、M4(女性、男性65歳~79歳)までターゲットは広げられた。しかしネットに慣れ親しんでいる世代は能動的にネット動画を楽しんでおり、実際、テレビ番組を楽しんでいる方はネットにあまり触れたことのない60歳以上のF4、M4の方だろう。某調査会社が提供するテレビの視聴率は現実とはギャップがあり、その視聴率を鵜呑みにしている広告主は高額な広告費を支払い多くの高齢者に向けてCMを流していることになる。
僕の働く広告業界は未だに地上波のテレビ広告が主流で大きく依存している。しかし秋の増税前の駆け込みと、来年のオリンピック開催に向けて4Kテレビは一気に普及し、テレビでテレビ番組を楽しむよりテレビでネット動画を楽しむ世帯が一気に増えるだろう。その結果、広告業界やテレビ業界では大きなパラダイムシフトが起きることになる。
そんなことを考えながら長い休みはあっと言う間に終わっってしまった。
「今週末の休みはテレビでゆっくり映画を楽しもう!」
written by マックス