「スリーハンドレット(300)」という映画がある。内容はスパルタ教育で有名なスパルタの戦士の話で史実だ。紀元前480年にペルシャがギリシャに服従を求めてきたがギリシャはそれを拒否する。激怒したペルシャのクセルクセス王はペルシャ軍100万を率いてギリシャに攻め込んでくる。
そこでギリシャの国や民を守るためギリシャ最強国家であるスパルタ国の王レオニダスはペルシャ軍を食い止めるために戦いを挑む。スパルタの戦士は肉体、戦術ともに鍛え抜かれており精鋭300人の戦士で100万のペルシャ軍を迎え撃つ。
戦いはスパルタ軍の巧みな戦術で大軍のペルシャ軍を相手に死闘を繰り広げ、大軍ペルシャ軍を圧倒する。しかしスパルタの裏切り者エフィアルテスがスパルタ軍の背面から攻撃できる場所にペルシャ軍を案内したことで、スパルタ軍はペルシャ軍から背面攻撃を受け精鋭300人のスパルタ軍は総崩れとなってしまう。
スパルタの王レオニダスはその裏切り者のエフィアルテスに「永遠に生きろ!」(May live forever!) と投げ捨て、ペルシャ軍に怯むことなく玉砕してしまう。レオニダスは裏切ったエフィアルテスに「永遠に苦しめ」という意味でこの言葉を言い放ったのだろう。
「永遠に生きる」とはたくさんの大切な人の死を常に見つめ、大切な人を永遠に葬り続けなければならない。そして大切な人を失った悲しみと苦しみを背負い永遠に生きることになる。永遠の命を受け生きていくことは死ぬことよりも遥かに辛いのではないだろうか。この世に存在する全てが無限ではなく有限であることで輝きを増す。人生にも終わりが訪れるからこそ懸命に生きることができ、人生は輝くのではないだろうか。
ひとつの時代が終わり新たな時代「令和」が幕を開ける。
世界に元号がある国は日本だけのようだが、新たな時代が始まることで気持ちをリセットし、新たな気持ちで生きることができる。僕はきっと「令和」の次の時代を迎えることは難しいだろう。僕の「平成」の時代は社会人としてガムシャラに働いた時代だった。
来る「令和」の時代は僕にとって仕事から解き放たれ自由に生きる時代にしたい。世界中を旅して周り、何かに新しいことに熱中し、もう一度大学に通い勉強することも良いだろう。しかし何よりも「令和」の時代が戦争のない平和な時代で、世界中が豊かで幸せな時代であってほしい。
written by マックス