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ディスカウント脳
2018年10月12日

個人の生活も会社経営と同様に売上や利益を拡大させることに重点を置き、経費などの支出を抑制しなければならないのだが、生活にゆとりのない人は収入を増やすことに集中せず、支出ばかりに目を向ける。

彼らは商品を購入する際、支出を抑えるため価格を重視し、その商品の価格が高いのか、それとも安いのか、それが大きな判断基準になるようだ。そのため複数の店舗に出掛け、更にネットでその商品の価格を調べ最も安い商品を購入する。彼らはこの作業を努力と考えており、その努力の結果、安い商品を購入することができたと満足する。
彼らの頭の中は「安く買えた⇒お買得⇒満足」この思考回路が脳の中でしっかり出来上がっており、僕はこのように思考することを「ディスカウント脳」と言っている。
しかし彼らは商品の価格などを必死に調べることで、大切な多くの時間を失っていることを理解しない。本来であればその貴重な時間を自らの収入を増やすために、スキルアップなどの時間に費やすべきなのだ。そうすることで自らの収入に跳ね返り生活水準は高くなるのだが…。

更に彼らはある事柄を進める際に計画や段取り、そして優先順位を頭の中できちんと整理することをせず直ぐに手を付け、結局多くの時間を費やしてしまう。彼らは直ぐ取り掛かる自らのフットワークの軽さに満足してしまいる。この習慣も「ディスカウント脳」に侵されてしまっているためだ。

いくら周りが「ディスカウント脳」は間違っていると教えても、彼らの脳は彼らの行動に満足し心地良いので、一旦、「ディスカウント脳」に侵されてしまうと大きく修正することは非常に難しい。そして恐ろしいことに親が「ディスカウント脳」になると、その子供にも大きな影響を与え、子供たちは自らの親の行動とその無駄な努力を尊敬するようになってしまう。「蛙の子は蛙」と言うが、その子供も大人になると親と同じように行動し、親と同じような生活を送ってしまう。

最後に「ディスカウント脳」になってしまうと、知識やスキル、それに人間の幅が身についていないので自らを安売りしてしまい、さらに負のスパイラル階段を降りていき生活レベルはますます落ちることになる。」

written by ジェイク


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