今年の3月に個別銘柄の株式投資に見切りをつけて、株式投資の王道を見つけるために再び勉強を始めた。以前は読書による独学だったが、今は東京の投資アドバイザーに会いに出掛けマンツーマンで指導してもらっている。読書での独学とは異なり理解できない箇所を直ぐにアドバイザーに質問できるのでスムーズに内容を理解できる。
僕は株式投資の本を随分と読み漁ったので彼とはスムーズに会話ができ、僕の株式投資の基本知識を彼は評価してくれた。彼の指導により投資のノウハウも徐々に積み上がってきたので、そろそろリトライしようと準備を進めている。
投資アドバイザーの彼は投資を始めて約20年になるそうで、きっかけはアメリカの友人に投資を教えてもらったことで、彼も僕のように紆余曲折しながら多くの先輩から指導を受け、株式投資の王道を学んだそうだ。
その後、彼は自らが決めた投資ルールに則って投資を行っていたが、リーマンショックの時に投資した資金が半分にまで減ってしまい、毎日、顔面蒼白で心穏やかではなかったと言う。しかし彼はその恐怖に負けず、投げ出すことをせず自ら定めた投資ルールを貫き、今では資産を倍に膨らませることができたとそうだ。
彼はアドバイスの中で僕に何度も教えてくれたことがある。
「投資は最初に定めたルールからぶれないことが何よりも大切です。とにかく経済や市場から距離を置き、市場心理に振り回されないことが必要です。投資は投資額×時間なので、時間を味方につけ周りに振り回されず、ルール通りに粛々と実行しなければなりません」
先日、彼から絵ハガキが届いた。その絵ハガキは砂浜に足跡が続いているビジュアルで、そこに一言メッセージが添えられていた。
「ひたすらまっすぐに…」
今後、100年に一度のリーマンショック級の世界経済危機が起こり、僕が心くじけそうになった時のために送ってくれたのだろう。僕はそのハガキを事務所のデスクに飾っている。
投資だけではないが、自らが決めた生き方や目標にぶれることなく平常心で努力し続けることは難しい。常に外野の言動が気になり、その言動によって自らぶれてしまう。
「ひたすらまっすぐに…」
人生の目標達成に於いて何よりも大切なことなのかもしれない。
written by アームストロング