季節が進み、目の前に鮮やかな色彩が広がり生命溢れる春がやってきた。今、福岡は桜が満開で屋外に出ると多少心が躍る。その鮮やかな色彩の中に、黒いスーツ姿の就活中の学生を見かけるが、多くは不安そうな顔をしている。中には輝く未来を想像し颯爽と歩く学生おり快く感じる。多くの学生に輝いた未来が訪れるように心から願う。
以前、僕が勤めていた会社の後輩が時間を潰すためなのか、事務所を訪ねてきた。彼とは久しぶりに会ったので、随分と歳をとったように見えたが、僕も同じ歳を重ねているので彼も僕を見て同じように感じたかもしれない。
彼も広告業界で働いており、外資系の名の通った広告会社に勤務しているが、ノルマは厳しく年俸制の給与形態で所得は増えず生活は楽ではないという。僕はその話を聞いて驚いてしまった。
そこで彼は独立も視野に入れ将来を模索する中で、僕のアドバイスを求めて事務所を尋ねて来たそうだ。しかし長い間、サラリーマン生活を続けているので努めている会社を辞めることにリスクを抱いており躊躇しているという。僕はリスクを取らないとリターンはないこと、そしてリスクを取らないリスクもあることを彼に伝えた。彼は近いうちに食事に行こうと僕を誘い帰っていった。彼はこれから何を選択し、どのように生きていくのだろうか。
最近、色んな本を読んでいるが、日本は何ともヘンテコな国に感じて違和感を覚える。政府と官僚はこの国を牛耳っており民主主義とは名ばっかりで、社会主義のように感じられる。例えば日本の金融業界では規制が多く、外資系の保険会社などは簡単に日本で営業活動ができないような仕組みになっており、日本人の資産が海外に逃げることを封じ金融市場は鎖国が続いている。
海外にはたくさんの投資商品があり自由に選択できるが、日本では投資商品が限定的で、しかも証券会社や銀行などの手数料は他国と比べて非常に高い。国の借金は増え続けており、国債を日本の金融機関に持たせ国債が暴落しないように国はバランスを取っており、その見返りに国内の金融機関を守るために法律で規制している。
日本は自然豊かで治安も良く、長い歴史に裏付けされた素敵な文化を持つ国だが、このまま社会主義国のような状態が続くのであれば、日本を離れることを選択肢に入れなければならない。そのためには更に自分を磨き、自分に投資をしなければならない。
活動的な春がやってきた。
僕も将来の自分のために就活中の学生に負けないように自分を磨こう。
written by 彦之丞