基幹産業の変化
2017年06月23日
日本の代表する大企業であるトヨタ自動車が焦っている。
僕が若い頃は多くの若者がスポーツカーに憧れ、車を保有する事がひとつの夢だったが、今の若者は車に憧れは無く、スマホを片手に安く簡単にカーシェアリングを利用しているそうだ。今では一日に世界中で約300万人がカーシェアリングを利用していると言う。そして数年後には世界の車の保有台数は今の半分になると予測されており、車の所有を前提にしたビジネスモデルは崩壊すると言われている。
自動車産業は日本の基幹産業で、どの産業よりも関わる企業が多く裾野は広い。今の保有台数の半分になると大企業であるトヨタ自動車も揺らいでしまうだろう。リーマンショックで破綻してしまったアメリカのゼネラルモータースはトヨタ自動車との熾烈な販売戦に敗れ、今は販売台数を追いかけず移動のためのサービスを提供する会社へと大きく舵を切り、カーシェアリングに積極的に参入している。
また近い将来、自動車は自動運転になるだろう。当然、タクシーも自動運転になり、タクシーにはラッピング広告が施され、車内では広告を見せ、走るメディアに変貌し広告費を賄えることになる。そして乗車料は今より随分と安価になるか、もしくは無料になるかもしれない。そうなればタクシーの利用が多くなり、個人で自動車を保有することは必要なくなってしまう。
先日、広告業界の近い将来を想像したが、近い将来、自動車業界にも大きな変化が訪れそうだ。技術の進歩は大きなパラダイムシフトを繰り返し、時代は様変わりしていく。そして大きなパラダイムシフトは人間の仕事を180度変化させてしまう。
将来、生き残る業種はどのようなものだろうか。また将来どのような企業が生き残っていくのだろうか。
written by マックス