お得意先が「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞を受賞し表彰された。この賞は大変審査が厳しくハードルが高いもので、ベストセラーになった「日本で一番大切にしたい会社」という本がベースになっている。
この本はお客さんに質の高いサービスを提供し、また社員や取引先を大切にしている会社を取り上げ、感動のエピソードを紹介している。著者である法政大学大学院教授の坂本先生は経営学を研究しているが、経営学の学問的な部分だけではなく、業績が高く社会的価値の高い会社に自ら足を運んで、会社の雰囲気を肌で感じ、社会や人に優しい会社を本にまとめた。ブラック企業が蔓延るなか、坂本先生はこれから質の高いサービスを提供し、社員を大切にする会社がもっと日本に増えることを願い、本を出版するだけでなくこの賞も同時に立ち上げた。
「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞は今年で7回目を迎え、規模も権威も増してきた。選考は自薦他薦で応募を募り、厳選な審査を経て審査員が絞り込まれた会社に出掛け調査し受賞社を決定している。
そしてお得意先がこの賞を受賞したので、僕も授賞式に参加した。受賞式では大勢の方が表彰した会社に拍手を贈っていた。
受賞したお得意先の社長とは以前より昵懇の間柄で、この賞を受賞するため数年前から共にお得意先を改革、改善をしてきた。だから僕には他人事とは思えず、まるで自分のことのように心から嬉しく思えた。
お得意先の社長とはこの賞が決してゴールではなく、新たな出発点ということを共有しており、これからもお得意先の企業価値を高めるため、共に模索しながら歩んでいこうと襟を正した。
ブランドは決して広告で構築することはできない。企業を取り巻く全てのステークホルダーに真の価値を提供し情報を発信することで徐々にその輪が広がっていく。
坂本先生が言っていた言葉が印象的だった。
「お客さまにも社員にも取引先にも優しい会社になってほしい。そしてその優しさを最大の武器にして欲しい」
僕はイソップ童話の「北風と太陽」を思い出した。
written by マックス