江戸時代、上杉鷹山は財政難に苦しむ米沢藩を、また恩田杢は松代藩を再建させた。二人とも自らを律し、藩の財政運営において「入るを図りて出ずるを為す」ことを徹底し、その結果、財政難に苦しむ藩を見事に立て直すことができた。今でもこの二人を参考にする経営者は多い。
亡くなったケネディ前大統領は就任時に、日本の記者に「日本で最も尊敬する政治家は誰ですか」と質問され、ケネディは「上杉鷹山です」と答えたと言う。その場にいた日本人記者たちは誰も上杉鷹山を知らなかったそうだ(笑)
東京の豊洲市場問題や、富山市議による政治活動費の不正受給問題が連日報道されている。その度に政治家は志や信念が全く無く、官僚も行政職員も国民や住民のことを真剣に考えていないのではないだろうと思ってしまう。
政治家などの不正は日本だけで行われているわけではなく、世界中で横行している。また不正は今の時代だけのことではなく、昔から行われていた。しかし長い歴史の中で上杉鷹山や恩田杢のようにきらりと輝く誠実な人物が現れ偉業を成す。
昔は子供の頃、よく家庭や学校で過去の日本の偉人について教えられた。今の子供は偉人の名前を知っていても、その偉人の生き方や偉業を知らないと言う。
たくさんの子供たちに多くの日本の偉人の生き方や偉業を伝えたいと、ある方が会社を興し、全国の子供とその親に日本の偉人についての勉強会を行っている。
その方は子供の頃に偉人の生き方や考え方に触れ学ばないと、志の高い立派な大人にはなれないと言う。
子供より先に政治家や官僚、行政職員、そして上杉鷹山を知らない新聞記者が日本の偉人について学ばなければならないのではないだろうか。きっと日本の過去の偉人たちが時を越えて、日本が直面している問題を解決できる道を示してくれるだろう。
政治家や行政職員の皆さん、しっかりして下さいよ!
written by 彦之丞