EU離脱ショック
2016年07月01日
EUに残留か、それとも離脱か、イギリスが国民投票で答えを出す。
事前調査では残留、離脱の投票予想数は拮抗していたが、国民投票が近づくと残留がにわかにリードしていた。世界中は残留すると考えていたようで、前日の株価は上昇していた。
国民投票が終了し開票が進むと、残留、離脱の票数は予想通り拮抗していたが、最終結果は残留票より離脱票が多く、イギリス国民はEUを離脱することを決めた。
開票日の朝、日本の株式市場が開き株価を覗くと平穏だった。
僕は午前中にお得意との打合せに出掛けた。打合せが終わり事務所に戻ると、スタッフが大変なことが起きていると言う。前場の終了前に開票が進み、離脱が優勢と報道を受け、円高、株安が進行しているという。
そして後場に入り離脱の勝利の報道を受けると、真っ逆さまに株価は下落していった。まさにパニックで売りだ。
「あちゃ~」
その下落速度と下げ幅に僕は感心してしまった。
結局、その日の日経平均は1,200円ほど下げ、円は一時100円を割り込んだ。僕は万一のために保有していた株を事前に全て処分していたのでダメージを受けずに済んだ。
今回の日経平均の暴落は過去の暴落したブラックマンデー、リーマンショック、東日本大震災など1日の下落率が大きかった日のワースト10にランクイン。
金融の世界は予想していなかったサプライズの事象が起こると、過剰に反応しパニックに陥ってしまう。そして金融の世界は不安定を嫌う。
今回、下落している瞬間を目の当たりにし、今後の教訓のために記憶しておこう。そして経済で大きなイベントがある前にリスク回避の行動を取ることが必要だ。
written by マックス