「ブランド」と言う言葉は良く耳にします。時計、ジュエリー、洋服、靴、鞄…と多くの商品にブランドが溢れています。しかも高級ブランド品を持っているだけで、何だかその人のステータスが上がったり…。ブランドって一体何?
そもそも「ブランド」 の語源は自分の所有する家畜に押した焼き印のことで、自分のものであることを証明するための印のことです。今では商標などをマーク化し、商品に製造元の証として明記したものがブランドと言われています。また、そのブランドが商品の信頼に繋がり商品のステータスまで創っています。信頼のあるブランドは商品の価格に反映されていることもしばしばで、当然、企業は信頼のあるブランドを育て構築していきたいのです。では「ブランド」をどう構築するのか?
「ブランド」を構築するうえで最も大切なことは、「約束を守る」ことだと考えています。人間関係も同じように、約束を守る人は信頼されます。商品やサービスを提供する企業は、お客様にその商品やサービスを利用することでのメリットを提示し、そしてメリットを約束します。その対価としてお客様は代金を支払います。もし、その約束されたメリットがお客様を満足させることができなければ、そのお客様はその企業の商品を二度と購入しないでしょう。老舗ブランドは長い歴史の中で世代を超え、その約束を命がけで守り抜いているのです。企業は広告や販促ツールなどで、たくさんの約束をお客様に訴求します。その約束を何としても守らなければならないのです。
ある時計がハードな月面着陸や深海探検でも正確な時間を刻み続け、世界で最も重要なスポーツイベントの計時を担当し、極限の中でも正確な時間を刻むということをお客様に約束しました。しかし購入した翌日にその時計が動かなくなれば、その偉業はブランドとともに一瞬で崩壊します。
ブランド品を身なり良く身につけていた営業スタッフがいました。お客様から第一印象は良いのですが、すぐにそのスタッフの周りからお客さんがいなくなってしまいます。彼は約束を守らないというブランドを身に着けていたのでしょう。
written by マックス