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何かの縁
2016年05月06日

「縁」という言葉をやたらと口にする人がいるが、僕はこの言葉を会って間もない時期に直ぐに口にする人を信じないようにしている。確かに「縁」は大切な言葉だが、「縁」にも色々ある。「良縁」、「悪縁」、「くされ縁」、「絶縁」…

良縁も悪縁も時間が過ぎることで、その良し悪しがわかってくるわけだから、出会って間もない時期にその「縁」がどのようなものかわからないのに、気安くこの言葉を使うべきではないと思う。

「これも何かの縁で…私は縁を大切にしています」

先日、ある方にそう言われ、僕は一瞬、背中がゾ~っとした。こいつ占い師か?この縁の未来がわかっているのか?
一瞬、「僕は良縁だけを大切にしています」と、嫌味のひとつでも返してやろうかと思ったが、初めて会う方だったので棘があると思い言わないでいた。昔であれば、こんな嫌味のひとつも平気で言っていた。そのためか変な縁にはあまり出会っていない。

そもそも簡単に「縁を大切にしています」などと言う人間は、人に上手く近づき、何か別の目的があるのではないだろうかと疑ってしまう。
「縁」ではなくて、「円」なのだろうか?
そうか!金目当てか(笑)

いずれにしても悪縁ではなく、良縁に恵まれなければならい。
そのためにはまず自らの内面を磨き、徳のある人間にならなければならない。そして人を見る目も養わなければならない。そうしないとたくさんの悪縁が近づいてくる。

written by 彦之丞


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