今週、株価のチャートを眺めているとたくさんの悲鳴が聞こえた。
数ヶ月掛けて株価はジリジリと、そしてコツコツと値を上げてきたが、チャイナリスクで一瞬に暴落してしまった。そのスピードには心底驚いてしまった。
株式投資を始める前は新聞などで株価暴落の記事を見ても、そう気に掛けなかった。しかし株式投資を始めみるみる降下していく株価を目の当たりにすると、焦燥感に駆られてしまう。
僕は暴落の寸前のきな臭い匂いを感じ一先ず市場から逃げ出した。しかし親しい取引先の方は逃げ遅れ暴落に巻き込まれてしまった。彼は自分が保有している株は必ず上昇すると信じ、近視眼になりすぎた。そして世界全体の市場を注視していなかったし、市場にショックがあっても軽く考えていたようだ。
「木を見て森を見ず。」
株式投資を例えると株式市場という森の中で、美味しい樹液を含んだ木を探し、多くの敵と争いながら美味しい樹液をたらふく吸うことに似ている。そして周りを窺わずに集中し樹液を吸うことに夢中になりすぎると、森全体が火事になっていても、そのことに気付かず逃げ遅れて丸焦げになってしまう。
親しい取引先の方は樹液を多く含む木を捜し求め、ある木を見つけ樹液を吸っていた。僕が何か焦げる匂いがすると何度も教えても、彼は安心してその木に執着して留まっていた。僕は彼に別れを告げ一旦森を離れることに。
今週の世界同時株暴落で株式市場という山は大火に包まれ山火事に。それでも彼は森から逃げず、その木から必ず樹液が出ると必死にチューチュー吸っていた(笑)
結局、彼は丸焦げになり命からがら逃げ出してきた。
株はとにかく奥が深い。
日本経済はもちろん世界経済も知らなければならない。それに経営学や心理学も学ばなければならない。そして己の欲求や恐怖と戦わなければならない。
彼は傷ついた心と身体を癒しながら、チャンスを待っている。
written by ベルハルト