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来年の桜を見るために
2015年04月03日

昔から日本人は戦略を考えることが苦手のようだ。
各々の戦闘技術は高いのだが、中長期の戦略を考えことが苦手で、なぜか出口を見出せず尻すぼみになってしまう。しかも臭いものには蓋をしてしまうところがある。

欧米は陸続きで隣国からの侵略の危険が常に有り、国家を守り存続させるためには中長期的な視点で物事を考える必要があったのだろう。
逆に日本は島国で昔より隣国からの侵略のリスクが少なかったからなのか、リスクを回避する考え方や習慣が根付いていないように思える。そして更には精神論で片付けてしまうところがある。
また日本人は潔さに憧れを抱いてしまう。先の大戦では潔く散る思想を教育し、強制し、多くの兵士が戦場に散った。そして当時の日本兵は根性を出して潔く戦ったがアメリカに大敗した。
そして日本人は一斉に咲き誇り、パッと散る桜の花に強く想いを寄せる。

桜の季節が過ぎようとしている。学生も社会人も新たなスタートを切る。
若いうちは戦術を磨かなければならないが、組織のリーダーとして新たにスタートする者は戦略を学ばなければならないだろう。根性も必要だが根性だけではどうにもならないことの方が多いように感じる。

新年度が始まった。来年の春まで桜の花とはお別れだ。
来年の春は今の自分より成長し、満開の桜を見たいものだ。

written by ベルハルト


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