祭りの後
2015年01月23日
ついこのあいだまで正月気分だったが、早いもので1月も後半になり新年会などの飲み会も落ち着いてきた。
先日、福岡の歓楽街である中洲に出掛けたが、閑古鳥が鳴いているような状況で全く賑わいがない。歩道には客を誘う飲み屋の客引きが目立ち、路上には客を待つタクシーが空車で列を作っている。まるで祭りの後のように感じられた。
昔、中洲と言えば多くの客でごった返していた。また帰りのタクシーを拾うにも苦労した記憶がある。少子高齢化、膨大な社会保障費、景気低迷など、多くの問題を抱える日本の姿が夜の歓楽街にも透けて見える。
あと10年もすれば随分と中洲の景色も変わっているだろう。
このあいだまで就職氷河期と言われていたが、近ごろ新卒市場は活況で売り手市場のようで、複数社から内定をもらった学生が就職先の企業を選んでいるそうだ。これからの日本を考えると慌てて就職しなくても良いのではないだろうか。
東京オリンピックが終わると、日本経済は破綻に向けて加速するように思える。また活断層の上に位置する日本は地震のリスクも非常に高い。
思い切って世界に飛び出し、語学力を磨いたり、世界を見聞して新しいものに触れたりして視野を広げるのも良いだろう。そして世界で生きるための技術や貪欲さを身につけたほうが良いのではないだろうか。
戦後、日本の復興は奇跡と言われる。日本復興のために多くの日本人が汗を流し懸命に働いた。しかし、それだけで復興できたとは思えない。当時の中国政府による政策の失敗や、朝鮮半島での戦争など時代の大きな力が関わっている。ひょっとすると復興は偶然だったのかもしれない。これから先、経済が成長するという奇跡は起こらないだろう。
将来、中洲という歓楽街は残っているのだろうか…。
written by キャサリン