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京都の常連客
2014年03月07日

30年ぶりに仕事で京都に出かけた。簡単に言えば修学旅行以来だ。
修学旅行では金閣寺、清水寺、平安神宮とお決まりの観光地を回った記憶があるが、今回は仕事で出かけたこともあり、30年前と全く違い『飲み歩きの京都』になった。

さぁ、大人の修学旅行の始まりだ。取引先の方と花見小路を中心に料理店を回った。京都は先の大戦で戦火を免れたことで昔ながらの建物が多い。日が暮れかけた花見小路の路面店の赤いちょうちんに灯がともり、舞妓さんが石畳を歩いていく。学生の修学旅行ではまず見ない光景だろう。

ガラガラと店の戸を開けると、店の中から「おいでやす~」と声がかかる。カウンターに座り値段が書いていないメニューに手を伸ばし、酒と肴を注文する。最初は品良く飲んでいるのだが、酒が進むと少しずつ声が大きくなり、カウンター越しの板前のお兄さんや、配膳のお姉さんに話しかけてみたり、まるで常連のような顔で酒を飲むんでいる。大将と目が合ったりするとまた少し静かになる。腹も膨らみ、締めはちりめん山椒のお茶漬けだ。あまりの旨さに山椒ちりめんをお土産にしてもらった。
その後、近くの和の雰囲気が漂うバーに足を運び、ウィスキーを飲む。2軒目は1軒目よりも常連のような顔で飲む始末。そして夜もかなり更けラーメンを食べてお開きになった。

毎度思うのだが、何で何軒も飲み歩かなければならないのだろう。結局、どこで飲んでも同じなんだ。

written by ジェイク


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