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年の瀬に思う
2013年12月20日

広島に出張に出かけ呉に足を伸ばしてみた。以前は日本海軍の本拠地で戦艦大和が生まれた軍港都市で今でも海上自衛隊の基地である。戦前、戦中は軍人や造船関係者など多くの人が生活し、活気に満ち溢れていたはずだ。

出張などで出かけると、よく商店街を見てまわる。呉のメイン商店街を歩いてみた。商店街の店の多くは昼間からシャッターが閉まっており、買物客は疎らで高齢の方が目立ち生命力を感じることができなかった。まるで人口減少が進む日本の将来を見ているようだ。そして町には笑顔や笑い声まで消えていく。

ひと昔前、この国は富国強兵を掲げ先の大戦に突入し敗戦した。その後、日本は復興を誓い奇跡の経済復活を遂げた。戦争は終わったが現代は違う戦争が世界中で起きている。それは経済戦争で企業や国家が成長するための戦争だ。その中で多くの大切なものを失っているように感じる。その失ったものの中に笑い声や笑顔も含まれている。

年の瀬が近づいてきた。来年は午年。慌しく駆けていく年なのかもしれない。いくら慌しい一年でも忘れてはならないものがある。

日本中が笑顔溢れる年になってほしい。

written by マックス


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