だったら仕事しなければいいのに
2013年11月22日
先日、ある印刷物を制作するために印刷会社に原稿を廻した。色校正の段階で、こちらが指定している色が思うように出ない。再色校を頼んではみたものの、逆に悪くなる一方。その時、印刷会社の方がこう言った。
「そもそも、この色にする意味があるんですかね?」
その一言にカチンときた。天下の〇〇印刷ともあろうものが…
昨年までその色を出せていたのに、出せないのはお宅の作業現場が悪いんじゃないの?
その印刷会社の担当とは20年ほどの付き合いで、何かある度に私が気をかけ彼を助けてきたと自負している。しかし社内で出世する度に少しずつ態度が変わったような気がする。態度が変わるのはどうでもいいのだが、「そもそも、この色にする意味があるんですか?」とまるで職人気質の無い適当な質問を返すことに妙に腹が立った。
そもそも、その色はお得意先とデザイナーとで綿密に打ち合わせをした色だった。
色を出せないことに対して企業努力もせず「この色にする意味があるんですか?」と、とんでもない一言。お客さん以上に仕事を請け負った企業が妥協を許さず、とことんこだわらないと良い仕事なんかできるわけが無い。
ナーナーな印刷会社と取引するのではなく、うちと同じ考えでお客さま目線にたって仕事をしてくれる印刷会社に変更しようと考えている。
仕事に執着できないのであれば仕事しなければいいのに。
written by 彦之丞(ひこのじょう)