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風が吹けば…
2013年08月09日

「風が吹けば桶屋が儲かる」昔から言われるユニークなことわざだ。
風が吹くと砂埃が舞う。砂埃が舞うと目に砂埃が入り盲人が増える。盲人は生活のために三味線を弾く。三味線は猫の皮でできているので猫が皮を剥がされ減ってしまう。猫が減ると鼠が増える。鼠が増えるとたくさんの桶をかじる。その結果、桶売れて桶屋が儲かる。流れを説明するとこうなる。
つまり思わぬ結果が生じることや、あてにならないことを期待することのたとえである。

「もしあなたが桶屋だったら?」

桶屋が儲かるために売れる仕組みを考えなければならない。そのためには鼠を増やさなければならない。鼠を増やすためには猫を減らさなければならない。猫を減らすために三味線が売れなければならない…。(えっ?三味線ブームに火をつける?)
このように自社の商品を販売するためには、自然や道理に逆らわず、儲かるための必然的要素を逆に類推して、それに基づいて計画を立てていくことが必要なのだ。

調味料メーカーの「味の素」。売上を伸ばすためにどんな料理にも使えることや、食卓に置いてもらうことをアピールした。そして「味の素」が家庭に普及し、更に売上拡大のために容器の口の面積を広くし穴の数を増やしたそうだ。そうするとおのずと「味の素」の消費量が食卓で増えることになり、その結果、売上が増加する。ちなみに味の素のホームページではこのことを否定している。誰が言い出したのだろう…。もし、これが事実であれば、まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」戦法だ。

「穴が増えれば味の素が儲かる…」(笑)

written by キャサリン


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