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市販の風邪薬は効く?
2025年04月18日

先週、喉が痛く風邪気味だったので、近所の薬局で風邪薬と栄養剤ドリンクを購入し服用した。しかし風邪は一向に治らず、週末は普段より体が熱く感じたので体温を測ると38.7度もあり、近所のクリニックに出掛けた。クリニックで血液検査と診察を受け、結果は新型コロナやインフルエンザではなく風邪がこじれて急性扁桃炎だと診断された。クリニックで抗生剤と喉の痛みを抑える薬を処方され服用すると、翌日には熱は下がり喉の痛みも治まった。僕は今まで殆ど風邪に掛かったことは無かったが、年齢を重ね免疫力が低下していることを痛感した。

「いつまでも若いと思ったらいかんな…。市販薬を買わんで、病院に行くべきやったな…」

市販されている風邪薬はどれも効果があるような広告表現で、多くの人がキャッチコピーを思い出せるほどそのイメージは脳に刷り込まれている。そのため市販されている風邪薬の市場は2,000億円を超えるという。

風邪は正式には「風邪症候群」と言うそうで、一般的にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳、発熱などの症状の総称を指すそうだ。風邪の90%以上は何らかのウイルス感染によるもので、風邪を引き起こすウイルスは200種類以上もあり、同じウイルスでもいくつもの型が存在するためウイルスの種類は未知数だという。またウイルスは幾度となく変異するためウイルスを特定することは難しく、一度感染したウイルスに免疫ができたとしてもさらに変異したウイルスには免疫は無く感染してしまい風邪を引いてしまうそうだ。そして残念なことに今のところ風邪の特効薬はこの世には存在しない。市販の風邪薬はウイルスに有効な成分は入っておらず、それぞれの症状に合わせた対処療法で、辛い症状を緩和し体力の消耗を抑えることができるだけだという。

今回、僕は喉が痛くなり薬局で風邪の引き始めに服用する風邪薬とトローチ、それに栄養ドリンクを2本購入し費用は3,000円ほど掛かった。市販薬を服用し多少喉の痛みは減ったものの1週間後に発熱し、クリニックで診察と処方薬で費用は薬局で支払った金額ほぼ同額の3,000円だった。(もちろんクリニックでの費用は医療保険を利用した金額だが)。

長く広告業界で働いてきたので広告を多少なりとも理解しているが、僕の脳も市販の風邪薬は効くと刷り込まれているようだ。これからは広告に惑わされず体調不良時は病院に行くことにしよう。 「熱、のど、鼻に○○が効く~♪」紛らわしいなぁ…。


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