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今年の10大リスク
2025年01月17日

早いもので新年を迎えて2週間になる。国際情勢を分析しているアメリカの調査会社が今年の「10大リスク」を発表した。毎年発表される「10大リスク」は、その年のリスクを的確に予想しているので世界が注目している。今年は世界にどんなリスクがあるのだろうか?

1.「深まるGゼロ世界」

「Gゼロ」とは経済的にも政治的にも世界的な目標を推進する能力と意志を持つ国や国のグループが存在せず、世界的な課題への対応を主導し国際秩序を維持する国家が存在しないことを指す。そのため地政学的に不安定が常態化し、世界大戦が起きるリスクはかつてないほど高まり、1930年代や冷戦初期に匹敵する危険な時代に突入しつつある。

2.「トランプの支配」

司法省やFBIといった政治的に権力を持つ組織にトランプ氏は忠誠を誓う人物を据えようとしており、行政権力に対する独立したチェック機能が低下し法の支配が弱体化してしまう。

3.「米中決裂」

トランプ氏の返り咲きにより、米中関係の安定は崩れ中国製品に高い関税を課し経済の混乱や危機のリスクが高まることになる。

4.「トランプノミクス」

アメリカによる関税の引き上げはサプライチェーンを混乱させ、企業と消費者のコストを押し上げることに繋がる。また不法移民の大量送還などによりアメリカの労働力は減少し、賃金と物価が上昇。そのためインフレが続き経済の強さを損なうことになる。

5.「ならず者国家を続けるロシア」

トランプ氏によりロシアとウクライナは停戦が成立する可能性はあるが、ロシアはアメリカ主導の世界秩序を弱体化させる政策を推し進めるだろう。またロシアは占領したウクライナ領土を事実上支配し続けるだろう。

6.「追い詰められたイラン」

イスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃以降、イランの地政学上の立場は壊滅的な打撃を受けた。イランはここ数十年にないほど弱体化しており、中東は依然として不安定な情勢が続くだろう。

7.「世界経済の窮乏化」

トランプ氏が大統領に就任するアメリカと、経済が低迷している中国の混乱が他の国々にも波及し、世界経済の回復を妨げ地政学的分裂を加速させることになるだろう。

8.「制御不能な人工知能(AI)」

AIの性能はさらに向上する一方、規制緩和によって大惨事につながる事故や制御不能なAIの「暴走」のリスクが高まるだろう。

9.「統治なき領域の拡大」

アメリカが世界的なリーダーシップを放棄し、深刻な地政学的対立や不安定を引き起こし、ならず者国家や非国家主体を勢いづかせる。

10.「米国とメキシコの対立」

メキシコは財政難が続いているが、トランプ次期大統領の関税や不法移民などの取締りで困難な課題に直面し、アメリカとメキシコの関係はさらに険悪になるだろう。

2025年、再び世界に暗雲が立ち込めてきた。今年の「10大リスク」に大きく関わるのはトランプ次期大統領で、彼の言動が世界を分断し破壊してしまう恐れがある。世界大戦など起きなければ良いが…。これからは国家より世界中の人々がひとつになり、強く平和を訴え思いやりのある正しい行動をしなければならない。

「またトラか…。彼は悪魔か、それとも神なのか?」


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