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ベランダ―?バルコニー?
2024年11月22日

今週、マンションの改修工事が終わり、外壁に組まれていた足場と足場を覆っていた黒いネットが外され、ベランダに青空と太陽が戻ってきた。工事期間中、全ての部屋に差し込む光は少なく、まるで洞穴で暮らしているようで気分は沈んでいたが、窓から陽が差し込むと開放感が溢れる。朝、陽を浴びながらベランダでコーヒーを飲んでいると、愛犬のQ次郎もベランダに横たわり日光浴をしている。ベランダにテーブルと椅子を置き、ドリンクを飲んだり食事を取ったりと、僕にとってベランダは大切な居場所だ。

ところで工事期間中、マンション1階の玄関ホールにホワイトボードが設置され、当日の工事内容や洗濯の可否など工事内容が告知され、重要な工事に関しては施工会社から各住人の郵便ポストにその内容が記された用紙が配布された。その内容の多くは「ベランダ」の作業に関するものが多かったが、そこには「ベランダ」ではなく「バルコニー」と書かれていた。僕は「ベランダ」と呼んでいるが、「バルコニー」と「ベランダ」、一体どちらが正しいのだろうか?

調べてみると、日本では一般的に屋根や庇のない外のスペースを「バルコニー」と呼び、屋根や庇があるスペースを「ベランダ」でと呼ぶようで、戸建ての多い日本では住宅の2階などにある庇付きの外に張り出したスペースを「ベランダ」と呼ぶそうだ。

そもそも「バルコニー」はイタリア語の「balcone(バルコーネ)」が変化し、英語の「balcony(バルコニー)」になったそうで、海外では「バルコニー」は建物の2階以上の壁から外に張り出した手すり付きのスペースで、屋根の有無は関係ないそうだ。一方、「ベランダ」はヒンディー語の「barandah(バランダー)」がポルトガル語の「varandah(ヴァランダ)」に変化し、英語の「veranda」(ベランダ)」になったそうで、建物1階の外に張り出している屋根付きのスペースを指すそうだ。

「ベランダ」、「バルコニー」どちらが正しく間違いというわけではないようだが、海外の定義に基づくと、マンションの手すりのある外に出ているスペースは「バルコニー」と呼ぶことが正しいようだ。確かにうちの「ベランダ」にも手すりが付いているな…。

「ベランダ?」、「バルコニー?」どっちでもいいが、これからは工事の施工会社が使っていたように「バルコニー」と呼ぶことにしよう。しかも「ベランダ」より「バルコニー」と呼んだ方が高級に思えるな~。

もう少し寒くなったら、「バルコニー」にストーブを置いてランタンを灯し、ホットウィスキーを楽しもう♪


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