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ジャック・オ・ランタンを持って
2024年11月01日

衆議院選挙の投票が行われ、自民党は大きく議席を減らし目標としていた自公合わせた与党での半数を下回った。裏金問題で悪魔に魂を売った自民党議員の多くは議席を失い、国民の厳しい審判が下された。

ところで数年前から日本でも「ハロウィン」は定着しており、僕も若ければ仮装していただろう。「ハロウィン」の起源は古く紀元前のケルト民族にまで遡る。ケルト民族は現在のアイルランドの騎馬民族で、紀元前2,000年頃、ヨーロッパに領土を拡大していたそうだ。彼等は馬にまたがり鉄製の戦斧を持ち勇敢に戦う民族で、当時最強と恐れられていたローマ軍を大いに脅かしたそうだ。

ケルト民族の暮らす地域には悪魔が住むといわれる洞窟があり、その洞窟は「あの世」と現世を繋ぐ道だと考えられていた。ケルトの新年は11月1日でイヴにあたる10月31日は、死後の世界の扉が開き、先祖の霊がその洞窟から現世に戻ってくるとされ、洞窟の傍にある神殿で動物が生贄としてささげられる儀式が行われたそうだ。現在のような子供向けのイベントとは程遠く、血生臭い不気味な儀式だった。

その後、ケルト民族はキリスト教化していき、その儀式や習慣も祝祭へと変化していった。キリスト教が11月1日を「諸聖人の日」を意味する「All Hallo」と定めていたことから、その前夜は「All Hallo Eve」と呼ばれ、この言葉が転じて「ハロウィン」と呼ばれるようになったと考えられている。そして「ハロウィン」は秋の収穫物を集めた盛大なお祭りへと変わり、死後の世界から先祖の霊と同時に悪魔や魔女など彷徨える魂もやってくるとされ、悪魔や魔女などに仮装し、同じ仲間だと思わせ身を守るようになったそうだ。

19世紀に入ると、「ハロウィン」は移民とともにアメリカ大陸へ渡り、娯楽性の高いイベントへと変わっていった。1950年代にアメリカでホラー映画が流行すると、ドラキュラやフランケンシュタインなどのモンスターたちが仮装に加わるようになった。現代では宗教色は薄れ、完全な娯楽イベントとして、映画やマンガのキャラクターなどコスプレで多くの若者が「ハロウィン」に参加している。

ちなみに「ハロウィン」のジャック・オ・ランタン」は、悪魔をだまして生き長らえたジャックが、寿命が尽き天国へも地獄へも行けなくなり、カブで作ったランタンを持ち永遠に彷徨い続けるというアイルランドの民話が元になっているそうだ。アメリカではカブよりカボチャが手に入りやすかったので、ランタンはカブからカボチャへと変わったそうだ。

裏金問題で魂を悪魔に売った自民党議員も、「ジャック・オ・ランタン」を持って街を彷徨ってはいかがですか?


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