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定額減税、始まる
2024年06月28日

梅雨入りした福岡では連日ぐずついた天気が続き、湿度と気温の高い日は不快で憂鬱だ。早く梅雨が明け、急いで夏が過ぎ気候の良い秋になって欲しい。もう少し気温が高ければエアコンを使用するのだが、今のところエアコンを使用していないので、愛犬Q次郎も冷たい床を移動しながら横になっている。

ところで「定額減税」が始まり、会社員など給与所得者は今月支払われる給与やボーナスの所得税と市県民税が控除される。「定額減税」は年収が2,000万円以下の会社員、個人事業主、年金受給者などが対象で、扶養家族を含めて1人当たり所得税が30,000円、住民税が10,000円の合計40,000円が控除される。例えば夫婦と子ども2人の4人家族の場合では、共働きかいわゆる「片働き」に関わらず、世帯全体で所得税が30,000円×4人、住民税が10,000円×4人、合わせて160,000円が控除される。6月の所得で控除できない場合は合計の減税額に達するまで月をまたいで控除される。

政府は物価上昇が続く中、春闘による賃上げが給与に反映されるこの時期に減税することで、手取りの増加を実感してもらうことが狙いだが、制度が複雑で効果を感じづらいという指摘もあり、政府の狙い通りデフレからの完全脱却に繋げるかが焦点だ。

「定額減税」は、岸田首相が「税収の増加を国民に還元する」として打ち出した肝いりの政策で、手取り額の増加を実感してもらい消費を活性化させたい考えだ。しかし食品全般の値上りや光熱費やガソリンなど物価が上昇する中、果たして「定額減税」により手取りの増加を実感し、デフレからの脱却に繋がるのだろうか。きっと多くの国民は減税により増えた手取りを預金するのではないだろうか。

「定額減税」のような小さな減税を実施するのであれば、イギリスのように食料品などの消費税率を0に引き下げれば効果は直ぐに実感できるはずだ。物価高に苦しむ国民や中小企業は「定額減税」で救われないだろう。しかも今後、健康保険料や社会保険料などの引き上げや、ミサイルや戦闘機など兵器を購入するための「防衛増税」などの税負担が国民に伸し掛かる。

うちでは「定額減税」で愛犬のためにジャーキーを作れるコンベクションオーブントースターを購入したが、「定額減税」で喜んでいるのは愛犬だけだ。日本は税金が高く、何かと住みにくい国になっている。


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