今年は例年よりも早く梅雨明けしたので、夏は長く秋の訪れはまだ先になりそうだ。ミニチュアダックスの愛犬Q次郎は足が短く散歩に出掛けると、太陽に熱せられた地面の熱をもろに体に受けるので、少しでも涼しい朝に散歩に連れて行っている。しかし早朝の散歩でも暑さでQ次郎は伸びてしまう。Q次郎も秋が恋しいようだ。
3年前、先代の愛犬Q太郎が亡くなり僕はペットロスで沈んだ毎日を過ごしており、時間があるとミニチュアダックスを販売しているサイトをよく閲覧していた。Q太郎が亡くなって2カ月ほど過ぎた頃、ブリーダー直販サイトに掲載されているミニチュアダックスの子犬に目が留まった。その子犬の横には、以前、僕がQ太郎に買ってあげた同じぬいぐるみが写っていた。ひょっとしてこの子犬はQ太郎の生まれ変わりかもしれない。見学に出掛けてみようか…。しかしその子犬は兵庫県の加古川市に住むブリーダーが販売しており、福岡から加古川までは遠いので見学することを諦めた。
その後も、僕はその子犬が気になり、何度もネットでその子犬を閲覧していると、家人は僕にこう言って背中を押した。
「そんなに気になるんなら見学に行ったら?私たちが高齢になったら犬は飼えんし、早くせんと他の飼い主が現れるよ」
背中を押され僕はブリーダーに見学したいと連絡を取った。
見学のはずだったが、念のためにペット用のキャリーバックを持ち新幹線と在来線を乗り継ぎ加古川へ。加古川駅にはブリーダーの方が迎えに来てくれていた。そのブリーダーは人の良さそうな方で、彼は以前、サラリーマンだったが人間関係で行き詰まり会社を辞めたと言う。そしてミニチュアダックスが好きだったこともあり人付き合いの少ないブリーダーに転身したそうだ。
彼の自宅に着くと、早速、目当ての子犬を見せてもらった。子犬は生後50日で大きさ20㎝とまだ小さく、大人しい可愛い黒のミニチュアダックスの子犬だった。見学だけのつもりだったが、僕はその子犬を一目で気に入りブリーダーに譲ってくれるようにお願いした。その夜は神戸観光を兼ねて神戸で一泊し、翌日、その子犬を引き取り、キャリーバックに入れ新幹線で福岡に戻ってきた。
Q次郎は当初、別の名前を付けていたが、どうしても先代の名前を呼んでしまうためQ
次郎と名前を改め、先代同様に「Q(キュー)」と呼ばれている。Q次郎は明日3歳になり、人間の年齢に換算すると28歳で立派な成犬だ。明日はQ次郎の大好きな馬肉のジャーキーを沢山買ってあげよう。
「Q、長生きしろよ!」