戦争が続いた暗黒の20世紀を世界は反省し平和を望む21世紀に入ったが、また世界に暗雲が立ち込めている。
プーチン大統領は禁断の核兵器を口にロシア軍をウクライナに侵攻させた。当初、プーチン大統領は小国のウクライナが直ぐに降伏しウクライナを掌握できると予想していたようだが、その予想は大きく外れた。
アメリカの情報機関は「ロシア軍がウクライナに侵攻した場合に首都キエフは2日で陥落する」と分析していたが、ウクライナのゼレンスキー大統領は勇敢に国民の先頭に立ち徹底抗戦を呼びかけ、ウクライナ国民は武器を持って立ち上がりロシア軍に激しく抵抗している。ロシア軍がウクライナに侵攻して1週間経つが首都キエフは未だ陥落しておらず、ロシア軍は苦戦している。
また欧米はロシアがウクライナに侵攻すると直ちにウクライナ支援を表明し、ウクライナへの武器の供給を始め、ロシアへの経済制裁を発表した。大手銀行国際決済システムのスイフト(SWIFT)からロシアを締め出し、ロシア機のEU領空の飛行も禁止した。ロシアは金融と物流の流れを遮断され世界から孤立を深め、ロシア通貨のルーブルが急落しロシア国内でインフレが加速している。
さらにロシア国内では「兄弟国家」と呼ばれるウクライナと全面的に戦うことに反発する国民が多く、反戦デモが国内で拡大しプーチン大統領への批判が高まり約6,000人のロシア市民が拘束された。これはプーチン大統領の苛立ちと焦りからなのだろう。
いつの時代も間違った指導者に権力が集中すると、その指導者の偏った思想が肯定され、反対の思想は弾圧され抑え込まれる。またその指導者は権力を維持するために暴君となり世界を混乱に陥れる。
暗雲が立ち込める今、大切なことは世界中の人が多様性を受け入れ大きな心で地球と共存していくことだ。自然界では動物も植物も多様性を受け入れ共存している。
学生の頃、アメリカでホームステイをしたことがある。
ホストファミリーが僕を大自然の中のキャンプに連れて行ってくれた。雄大な自然の中でホストファミリーとBBQを楽しんでいる時、ホストファミリーのパパが僕にこう言った。
「Have a big heart like great nature!」