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オリンピック強行
2021年07月16日

例年より早く福岡は梅雨明けし、僕の大嫌いな暑い夏がやって来た。これから2カ月も暑い日が続くと思うと憂鬱だ。
新型コロナウィルスの流行で昨年開催される予定だったオリンピックは1年延期され、いよいよ来週開幕する。オリンピック期間中、東京は新型コロナウィルスの再拡大で緊急事態宣言が発令され、オリンピック競技の殆どが無観客で行われるため盛り上がりは欠ける。そうまでしてオリンピックをやらなければならないのだろうか?新型コロナウィルスが収束してからでも良いのではないだろうか?
オリンピックは「平和の祭典」と言われるが、新型コロナウィルスの影響で飲食店や観光業は客が激減し火の車のような状態で、さらに職を失った人も多く果たしてこの時期が平和と言えるのだろうか?
オリンピックを運営するIOCや大手広告代理店などはボランティアで活動しているわけではなく利潤を追求し、コロナ禍の緊急時にオリンピックを強行することに多くの人が疑問を抱き、深い闇に包まれたオリンピックを多くの人が胡散臭いと思い始めた。

ひと昔前、テレビは手軽に情報を入手する手段で家庭の娯楽でもあった。しかし今はインターネットが普及し、家庭では個別にオンデマンドで動画やゲームを楽しむ時代だ。その時代に世界中をひとまとめに考え、テレビ放映によって利益を上げることは時代錯誤だ。しかも新型コロナウィルスが収束していない緊急事態宣言下で行われるのだから非難されても当然だろう。
また政府も国民の安全を真っ先に考えるのではなく、オリンピックありきで物事を考え、オリンピックを中止することなく開催へ突っ走ることは、先の大戦に突入する頃の日本政府によく似ており重なってしまう。先の大戦は政府が戦争を強く望み、そして世論も戦争へと傾倒していった。

これからの時代はオリンピックの運営のように閉ざされたものではなく、全てがオープンで開かれたものでなければならない。また多様性を理解し全てを大きな集団で考えず、小さい集団や個人を理解した考え方が必要だ。

一体、人口減少が加速する日本で膨大な税金を投入し建設されたオリンピック施設は、これからどう利用していくのだろうか。そして全てが負の遺産になってしまうと誰が責任を取るのだろうか…。


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