世界の株価が落ち着かないので多くの投資家は手を出すことができず株価を注視しているだろう。株式投資で大切なことは余裕資金で運用し、一気に投資するのではなく、時間を分散し徐々に追加購入していく方が望ましい。
余裕資金の全てを投資に回していると、株価が大幅に下落した千載一遇のチャンスに購入することができない。また信用取引に手を出していると、暴落時には市場から一発退場させられ借金まで作ってしまうことになる。考えただけでも背筋が凍る。
企業が設備などを購入することを設備投資と言うが、経営も株式投資とよく似ているように思う。大きな設備投資を行う際は銀行などから借り入れ設備投資を行うが、慎重に行わないと不測の事態が起こると会社も大きなダメージを受けてしまう。
新型コロナウィルスの発生を誰も予想することはできなかっただろうから、昨年から今年に大きな設備投資などを行った企業や、人手不足を補うために人員を多く採用した企業は頭を抱えているだろう。
今起きている新型コロナウィルスの収束は早くても今年の夏場になると耳にするが、ひょっとするともっと時間が掛るかもしれない。新型コロナウィルスが落ち着いたとしても、今回受けた経済ダメージは随分長く尾を引くだろう。
「どこの広告会社も大変ですよ。イベントは中止になるし、この時期だと春休みの旅行やレジャーの広告出稿が例年あるんですが、新型コロナウィルスによる影響で全てキャンセルです。キャンセルした枠の穴埋めに動いているんですが、なかなか…」
今週、取引先の方が挨拶に来られてこう話していた。
リーマンショックのような金融危機による経済危機ではなく、新型ウィルスによる伝染病による経済危機を目の当たりにし、大企業も中小企業も不測の事態が起きることを常に意識し余裕資金を確保し、不測の事態が起きても直ぐに行動できる余裕と機動力が大切だと僕は学んだ。
そして日本人は海外からよくノープランで能天気と言われるが、経営者は常日頃から最良のシナリオであるプランAと、最悪のシナリオプランBを綿密に考えておかなければならない。そうしないと不測の事態に遭遇した際に右往左往するばかりで、直ぐに次のプランを実行することができない。
written by マックス